一方囚われの身のアレックスはというとー
「いやっ!やめて!」
「おっと、お嬢さん我々は紳士的な対応をしたいだけですよ」
 下品な笑みを浮かべた男たちに囲まれていた。
「相手方にこちらが本気だということをわからせてあげるためにね」
 男たちの手には撮影用カメラとセーラー服からバニースーツまで
多種多様の衣装が用意されていた。
 ここまでされればアレックスもこれから自分がどんなひどい目に
あうかは容易に想像がつく。
(それにしても、なんでこういう人たちは同じことしか考えないんだろ)
 と、アレックスは思い深いため息をついた。
「さて、そろそろはじめー」
 リーダー格らしきサングラスを掛けたスキンヘッドのニューマンが
そう言いながらアレックスに手をだしたときだった。
バァーンッ!!
 突然ビルを揺るがすほどの振動と爆発音があたり一帯に響いた。
当然廃ビル内にいたリベンジ・ザ・フォーのメンバーも騒然となる。
「な、なんだ!?てめぇら!様子をみにいってこい!やつがきたかもしれん!」
「「「おうっ!!」」」
「どこのどいつだこんちきしょう!」
「血祭りにあげてやるぜ!!」
「ヒャッハアアアアア!!」
 リーダーの指示に次々と怒声をあげながら外へ出ていくメンバー
現場はまもなく戦場とかそうとしていた。


「おんどりゃ、出てこい鳥野郎!」
 釘バットに、ナイフ、拳銃、メリケンサックなど各々の武器をもって
現れたメンバーは総勢40人まだまだビルから出てきている。
 もの陰からその様子を見ていた蛇ラッピーとその背後にいる
羅秘太会長と銀色の羽毛のラッピーと整備員帽子をかぶったオレンジラッピー
爆発を起こした犯人はいうまでもなく蛇ラッピーだ。
「きゅい!」
 蛇ラッピーがラッピースーツに内蔵してある無線機で合図を送った
すると三方向からSTAFFラッピーが催涙弾を撃ちこみ
あたりは催涙ガスに包まれ始める。
「な、なんだ!?」
「目がいてぇ」
「ゲホッゲホッ」
 何が起きたのかすらわからないリベンジ・ザ・フォーのメンバーたちは
恐怖と混乱が広がり始めた。
「きゅー!」
「「「きゅっ!」」」
蛇ラッピーの号令を合図に突撃する4匹のラッピー。
「うん?ひぃぃぃぃ!」
 メンバーの一人が武装した蛇ラッピーを見つけ悲鳴を上げて尻餅をつく。
「くっくるなあああ!」
 男は手に持っていた拳銃を蛇ラッピーに向けて乱射する。
チュインチュイン
 しかし、厚い防弾チョッキを着た蛇ラッピーのボディには
何の効果も示さなかった 
(例え防弾チョッキを着ていなくても、このラッピースーツの
羽毛一枚一枚にはフォトンコーティングが施されているため
あらゆる攻撃を無効化するのだが・・・)
「ハッハァァァヒィィィィ・・・」
 銃が効かないとわかった男はもはや奇声に近い悲鳴をあげる。
その男に無情に暴徒鎮圧用のゴム弾銃を向けた。

 ドガァァァン!!
再び激しい爆発とともに廃ビル内で
構えていたバリケードが吹き飛ばされる。
「きゅいきゅいきゅい!」
 外にいた40人以上のメンバーをものの数分で
制圧した7匹のラッピー吹き飛ばしたバリケードから
廃ビル内へと侵入する。
「な、なんじゃあれは!?」
 廃ビル内に設置してあった監視カメラでこの様子をみていた
監視係は驚愕した。
 道中蛇ラッピーたちの進行を阻止しようとしたメンバーは
全員ゴム弾の餌食となって地に伏した。
予想外だったのは一般人だけだと思ったら現役のアークスも交じっていたことだ
「ヒャッハアアア焼き鳥になりな!」
 炎系テクニックを使って一網打尽にしたかと思ったが、しかし
「「きゅきゅきゅー!」」
「なにぃ!?がっ!」
 そんなもの効かないとばかりに銀ラッピーとオレンジラッピーが
その男に急接近しCQCでノックダウンする。
 他のラッピーも無傷だった。スネーク考案の特殊ラッピースーツは
伊達ではないのだ。
 そして彼らは次々と廃ビル内の敵を催涙グレネードとゴム弾銃そして
CQCで制圧していった。
「そ、そんなぁ・・・」
 監視係も戦意喪失していた。
そこにリーダーの怒声交じりの通信が入る。
「馬鹿野郎!何をもたもたしてやがる!」
「あ、り、リーダー、ラッピーです!ラッピーがぁ・・・」
 ブツンと通信と照明が突如消える。
蛇ラッピーたちが電子系統を破壊したのだ。
廃ビル内はリベンジ・ザ・フォーのメンバーの阿鼻叫喚で響き渡っていた。
「きゅい」
 立ちふさがるものは蹴散らすのみとでも言っているのか
7匹のラッピーの進行を止められるものましてや
止めようとするものは敵勢には誰一人としていなかった。

 そしてついにー

 アレックスのいる部屋にピョコピョコと足音が近づいてくる。
「くっくそがっ・・!」
「いった・・・」
 リーダーはアレックスの腕を強引に自分の近くに引き寄せる。
ババババババババッ
頑丈な鉄製の扉が小型爆薬で強引に破壊される。
そして火薬の煙をかきわけ現れる蛇ラッピーと6匹のラッピー
「くっくるんじゃねぇ!」
 アレックスに銃を突きつけながら部屋の隅っこに
下がるリーダー。その姿はもう情けないとしか言い表せなかった。
「馬鹿な、また俺たちはラッピーに・・・ラッピーに全滅するのか・・!?」
 蛇ラッピーをはじめ次々と部屋に入ってくるラッピー、
もはや逃げ場などどこにもない。
「きゅいきゅきゅー」
「『逃げ場はないおとなしく降伏しろ』って言ってますけどどうします?」
 なにを言ってるかわかっていないリーダーのために
アレックスがかわりに言うとリーダーは
「ふざけるんじゃねぇ!この鳥野郎が!ぬいぐるみごときに
俺たちが二度も敗けたとなっちゃもう二度と人前で顔もみせられねぇじゃねぇか!」
 そんなことお構いなしというふうに蛇ラッピーは詰め寄る。
「くっくるなぁぁぁ!」
 焦ったリーダーは一瞬アレックスの拘束をゆるめた。
アレックスはその一瞬を見逃さなかった。
「はむ!」
「いだだだだだだ!」
 拳銃をもったリーダーの腕に思いっきり噛みつくアレックス。
これにはたまらずリーダーは持っていた拳銃を投げ捨てる。
「きゅい!」
「ぐおおおおおおお・・・」
 アレックスが作ったチャンスを蛇ラッピーは逃さず、
ゴム弾銃の精密射撃でリーダーの額にクリーンヒットさせる。
その一撃でリーダー格の男は膝をつく。
「ば、ばかな・・・・」
 今にも倒れそうなリーダー格に蛇ラッピーは言い放つ。
「きゅーきゅいっきゅいきゅいきゅきゅきゅきゅるるきゅいきゅい」
 貴様のはひとつミスを犯した、敵の戦力を過小評価したことだ
といったかは定かではないがこれを聞いたリーダー格の男は
「何言ってんのかわかんねぇよ・・・ガクッ」
と言って倒れた。
「ですよね~・・・」

 その同時刻ラピケット周囲にいたメンバーたちも104部隊リーダーの
フジとそのメンバーのピータン、サト兄妹たちの手で無事排除された。

こうして、リベンジ・ザ・フォーによるアレックス誘拐事件は幕を下りたのだ。

その後、メン、スレイ、アレックス、ミュウの4人はというと
 「やっぱりあのときの銀色とオレンジのラッピーは
スレイとメンちゃんだったんだ~」
「恥ずかしかったわ・・・」
「でも楽しかったね!」
「今度はみぃもはいるぅー!」
 ラピケットのフードコーナーでそんなはなしをしていた。

 アレックスたちは後日知ることになるが
この特殊ラッピースーツはラピケットや他のイベントの
警備スタッフの制服として採用されるようになった。
人生何が起こるかはわからないものである。

<END>




 どうもみなさん、おはこんばんにちは。ヴィスです。
羽毛の逆襲Part4短かったけど終わりです。
もともと短編ものだったのでこれでいいんですけどね。
 えーと適当に今回でてきた特殊ラッピースーツのスペック解説
スネークが偶然ラッピースーツを着てその着心地に感動し
これを強化服として運用するために改修を行った。
(本人のポケットマネーで)
外装の羽毛一枚一枚特殊合金繊維にフォトンコーティングされた
もので覆われているほか、指向性マイク・サーマルセンサー
暗視システム、操縦系をAISに極めて近い形に改良している。
モニタ画面が6画面となっておりサーモグラフィなど各探知システム
を充実させ、簡易的な戦闘支援AIも組み込まれている。
動力源は不明だが噂では小型のフォトンリアクターが装備されているとも
(もし本当なら大発明である。アークス本部ではいまだに
フォトンリアクターの小型化は実現できていない)
 こんなもんですかな、はやい話人間サイズまで
ダウンサイジングしたAISです。
では、今回はこの辺で
ほんじゃ、またな! ヾ(@°▽°@)ノ
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「教官本当に1人で行くつもりですか?」
『無論だ、俺の不注意が招いた事態だ。
俺が責任を取らねばなるまい。
敵の人数は未知数だが、強力な火器をもちいれば
どうにかなるかもしれん・・・・死傷者の数は膨大なものになるがな』
 そう言い、蛇ラッピーはミニガンをジャキと構える。
そんな物騒な言葉を聞き慌ててメンが止めに入る。
「ダメダメ、ぜっっっっっっっったいにダメだからね!!!
そんなことしたらうちの部隊が解体されちゃう!」
 途端に蛇ラッピーは困った表情になる。
『せめて味方がいれば・・・』
 同行してきたメンやスレイはこんなことになるとは思っていなかったため
武装などは一切持ってきてはいなかった。
(格闘術を使える分いくらかましだが、相手がどのような装備を
用意してるかがわからない以上丸腰は危険すぎる・・・
どうすれば・・・・・)
『話は聞かせてもらいました』
 悩んでいた蛇ラッピーのもとに背後から声がかけられた。
振り返るとそこには西洋の銃士隊を思わせるような恰好をした
白ラッピーとSTAFFと書かれた腕章を付けた緑ラッピーが3匹立っていた。
ラピケットの準備会代表である羅秘太だ。
「きゅいきゅ」
「キュッキュイ」
 チャンネルが変わったのかスレイとメンのヘッドセットからは
変換した本人たちの声は聞こえなくなる。
なにやら重要なことを話しているようだった。
「スレイ、何はなしてるかわかる?」
「いいえ、全然」
 当然スレイにも内容は全く理解できなかった。
しばらくキュッキュキュッキュしてるところを見ていると、
蛇ラッピーが突然なにか閃いたかのように羽毛に包まれた手をポンと叩いた。
 チャンネルが元に戻る。
『二人とも作戦は決まったぞ、安全に確実に行く作戦だ』
「「?」」
 首を傾げることしかできない二人だった。
スネークが思いついた作戦ともいえない奇策が今始まる。

<続く>





どうもみなさん、おはこんばんにちは。ヴィスです。
メンテナンスだったからちょっとの時間で書いてました。
あいかわらず、薄っぺらい内容ですけど勘弁してください(笑)
今回最後のほうで出てきた羅秘太さんについては
「羽毛の絆Part3」にて詳しく書いています。
興味がある人はぜひそちらもみてください。
 メンテナンス終わったみたいなのでPSO2やってきます。
では今回は短いですけどこの辺で
ほんじゃ、またな!(´・ω・`)

 数分後、トイレの入り口から鼻歌を歌いながらアレックスが出てくる。
 「あースッキリした~。さて、早くもーどろっと」
 蛇ラッピーたちが待つホールの入り口に戻ろうとした時だった。
「もしもし、そこのお嬢さん」
「きゃっ!」
 アレックスはいきなり後ろからかけられた男の声に驚き
小さな悲鳴をあげる。ゆっくりと振り返るとそこには
ビョウ付き革ジャンを着た大柄のヒューマン男が立っていた。
顔は顔面の半分を覆う程大きなマスクとサングラスのせいで
表情すらわからない。
しかしアレックスはそのヒュマ男の格好にどこか見覚えがあった。
「あの~何か用ですか?」
 おそるおそる聞いてみる。
「お嬢さん、さっき入り口でバンダナを巻いたラッピーと話してたね?
ひょっとして知り合いかな?」
 蛇ラッピーのことだろうと思ったアレックスはコクコクとうなずく。
「そうか、ならお嬢さんー」
 ヒュマ男はどこにしまっていたのか小柄な人を1人しまえそうな
大きな袋を取出した。
「おじさんと来てもらおうか」
 アレックスは悲鳴を上げる間もなく、その座布団のように大きな手で
袋に入れられてしまった。
「さて、ボスのところに戻るか」
 男はアレックスの入った袋を担ぎ、急ぎ足でその場から離れていった。
後に残ったのは彼女の着けていたラッピー柄の髪飾りだけだった。


 そのころ、アレックスが誘拐されたとも知らない蛇ラッピー達は
いつまでも帰ってこないアレックスを心配していた。
「遅いね、アレックス」
『道でも迷ったか?』
「私、ちょっと様子を見てきます」
 スレイがアレックスの迎えにいった。
「う~、みぃははやくなかにはいりたい~」
 とうとうミュウまで駄々をこねはじめた。
「ゲコきゅ~」
 背中で蹴られ続けるフログはいい迷惑だと言わんばかりの表情をする。
「きゅいきゅい」
 蛇ラッピーが我慢しろばかりにいう。
「みゅうちゃんももう少し我慢してね」
メンもミュウをあやす。
 しばらくして、スレイがあわてて帰ってくる。
「はあ、はあ、大変よアレックスが・・・っ!」
「スレイ、まずは落ち着いて」
 メンがアイテムボックスから水筒をとりだし
中の水をコップに注ぎながら言う。
「はい、これ飲んで落ち着いて」
 スレイはメンからコップを受け取り、コップの水を一気に飲み干す。
「ありがとうメン、おかげで落ち着いたわ」
『で、アレックスがどうした?』
 ヘッドセット越しにスネークが尋ねる。
スレイは真剣な面持ちで答える。
「アレックスが・・・拉致されました」
 スレイはポーチからアレックスの着けていた髪飾りと
メッセージパックらしきものを取り出した。
「これを」
 スネークはスレイから受け取ったメッセージパックを
自身が着ている、特殊強化型ラッピースーツに備わっているセンサーで一通り調べた。
『爆発物などはついていないな』
 危険物が付いていないのを確認したスネークはメッセージパックを起動した。
内容はいたってシンプルなものだった。
《バンダナのラッピーよ
女は預かった
返してほしければ
午後15時までに
お前1人でラピケット会場前の廃ビルに来い
仲間を呼べば
女の命とラピケットの未来はないものと思え
リベンジ・ザ・フォー》
 ご丁寧に差出人の名前も書かれていた。
『ほう、この俺に脅迫状とはいい度胸をしている・・・』
 これを読んだ蛇ラッピーの身体からは殺気が漂っていた。
「うーん、スレイこのリベンジ・ザ・フォーって知ってる?」
「ああ、たぶん以前ラピケットを妨害しようとした人たちでしょう。
まだあきらめてなかったのね・・・」
 ザ・フォーは以前、自身のファン総勢3万人を率いてラピケットを
潰そうとしていた過激派ロックバンドたちである。
3万の敵勢に対してたった300のラッピーたちは圧倒的な戦力差を
勇気と奇策(唯一の通路のつり橋を爆破)で見事(?)勝利したのだった。
「ふーん、じゃあ今回のはその復讐ってわけね」
「そうみたいですね・・・って予定の時間まであと1時間をきってる!?」
 時刻はすでに14時をまわっていた。

<続く>



 どうもみなさん、おはこんばんにちは。ヴィスです。
今回も特に何の捻りもないベタな展開でしたね。
なんかヒラメキとかればおもしろくできるのかな~とか考えたり。
まあ考え過ぎるとまたブログ更新が遅くなる悪循環にもなっちゃうんで
これぐらいシンプルのほうがいいのかもしれませんね。
 さて、ブログを更新していなかった間なにをしていたかというと
ガッツリPSO2やってました(オイ
いろいろとアプデされたので楽しみも増えましたしねぇ。
装備もいろいろ更新しなきゃいけないけど
メメタがないよぉ・・・(´・ω・`)
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!(`・ω-)▄︻┻┳═一

 「うー・・・」
 アレックスが目を覚ますと、そこは彼女の記憶にない薄暗い狭い部屋の中だった。
「どこ、ここ?ってあれ?動けない~」
 みると自身の身体はロープで完全に身動きを封じられていたのだ。
不意に部屋の外から声が聞こえてくる。
アレックスは息をじっと殺して耳を澄ませた。
「おいお前、あの眼帯バンダナラッピー野郎に手紙は送ったか?」
 野太い男の声が手下らしい相手とはんしてるようだ。
(眼帯バンダナラッピー?教官のこと?)
「へい、今頃あいつはびっくりしてるんじゃないですかね?」
「かもな、どれお嬢さんの様子でも見てみるか」
(やばっ・・!)
 咄嗟にアレックスは寝たふりをする。男が部屋の中に入ってくる。
「まだ、寝てるかちと薬をかがせすぎちまったかな?
まあいい、お嬢さんには何の恨みもないんだが
俺たちの小遣い稼ぎに付き合ってくれな。
恨むならあの鳥野郎を恨んでくれな?」
 そういって男は部屋から出て行った。
「いった・・・よね?」
 やり過ごしたアレックスはこうなった経緯を少しずつ思い出していた。
「ああ、メンちゃんとスレイとでラピケットに行ってただけなのになんで私だけ・・・」
 
 今から約数時間前のことであるー

 「へぇ~ここが噂のラピケット・・・なんていうか・・すごいね」
 目の前に大量のラッピーたちがきゅっきゅきゅっきゅ言ってる
様子を見てメンは若干引き気味でそう言った。
当然の反応だろうとスレイやアレックスは思った。
こんな光景を困惑しない人がいるはずがないと
「心なしか、前回来た時よりも増えてるわね・・・・・」
現に今回で既に経験済みのスレイが前回開催されたときよりも
増えたラッピーに当惑気味だ。
 しかし、そんな中に強者はいた。
「やー、かわいい~っ!」
 身をよじらせながら喜んでいるのが最近104部隊に入隊した
新人のミュウ=チャンだ。
 さっきからラッピーが目の前を通るたびに飛びつこうとして、
それをスレイが止めるの繰り返しだ。
「ミュウちゃん、すごいね・・・」
「あの子、大物になるわきっと」
 アレックスとメンがそんなことを話しているとー
「きゅっ!」
 スタンダードの見慣れた黄色の羽毛に左目に眼帯、頭にバンダナを
巻いたラッピーがキュッキュッと近づいてきた。
「だ、誰?」
 メンは一瞬警戒するが、アレックスには誰かは一瞬で見抜いていた。
「スネーク教官だ!『よく来たな、お前たち』だって」
 目の前のスネークラッピー(以後蛇ラッピー)は『正解だ』
とでもいうように大きくうなづいてみせた。
「あなたが、ラッピー語を理解できるって話は本当だったんだ」
 メンも少し驚いている様子だった。
そこにミュウに背中に抱き着かれて若干困った顔をした
フログがペタペタとやってきた。
「もふもふ~」
「ゲコゲコきゅっきゅっ」
フログが蛇ラッピーに何か訴えるが、蛇ラッピーは「きゅい」
とひとこというだけだった。
「なんていったの?」
メンがアレックスにこっそりと聞いた。
「『この子、降ろしてくれないですか?疲れます』
『そのままにしてろ、周りに迷惑がかかるから』だって」
「ああ、うんそのままがいいね」
「きゅい」
蛇ラッピーがフログのリュックサックから前回と同じように
ヘッドセットの入った巾着袋をとりだし中見をみんなに配る。
「これをつけろって」
 こくこくとうなずく、蛇ラッピーの前で
みんなはヘッドセットを着けた。
『みんな、きこえるな?』
 ヘッドセットから聴き慣れたスネークの声がした。
あいかわらず目の前の蛇ラッピーは翼をパタパタとさせて
きゅいきゅい言ってるだけだったが。
『よし、中に案内するはぐれるなよ?』
「あ、教官ちょっとお手洗いいってきてもいいですか?
さっきから我慢してたんで・・・」
 アレックスがもじもじしながら言う。
『まったく・・・右側の通路をまっすぐいけばトイレはある
早くいってこい』
スネークはあきれながらそう言った。
「すぐ戻りまーす」
かけあしでトイレへと向かったアレックスだった。

事件はその数分後に起こるー

<続く>




 みなさん、おはこんばんにちは。
ヴィスです。
今回は久々に自分の過去に書いた小説を見ながら
ちょっと思いついて思わず書いてみました。
相変わらず駄文脱字誤字が多いですけどね。
偉い人が言ってました。
真っ白い原稿用紙にとにかく思いついたものをかけ
気が付いたら原稿ができている。
なにも書かなきゃ真っ白なだけですもんね。
とにかく行動あるのみですね。
では短いですが今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!(゜ω゜>)

 その日の前日、全アークスの女性が店で売っているチョコレートを買い漁り
手作りのチョコレートを作りはじめた。
愛する男性、または親しい友人ににチョコレートを渡す ために...
その日を人は『バレンタインデー』と呼ぶ。
この日に手作りチョコを渡すとより関係を深められる
と、あるチョコレート会社が売り上げをあげるために
流したデマだがその目論みは見事にヒットした。
話を戻すが、その準備のため女性たちは各々の想いを込め
愛する者のハートを掴むため、または友情を深めるためにチョコを作る。
当然、第104部隊の女性陣も例外ではなかった。
今回はそういうお話....

― ウィスティリア号 サトリン食堂 ー
 みなさん、こんにちは。アレックスです。
今はメンちゃんとピータンさんそして新しく入隊した
タマモ=イナリことタマちゃんと食事中です。
 「え?ばれんたいんでー?」
メンちゃんは昼食のサンドイッチを手にしながら、
話を切り出してきたピータンさんの話を聞いていた。
「そう、バレンタインデー!女性が好きな男性や友達に手作りチョコを渡す日なんだよ!」
空色の髪がキラキラでサラサラな美少女―
ピータン=ナーパイスさんが目を爛々と輝かせながらそう口にする。
彼女はこの104部隊の指折りのフォースの1人で、自称魔法少女。
幼いころからアークスの数々の部隊を渡り歩いていて数多の修羅場をくぐって、
いまはこの104部隊で日々テクニックの研究に没頭しています。
そしてとても美人で純情でキュートなお方なんです!
「だからピータンさまが一緒にそのチョコレートを
作ろうとお誘いされたのです」
上品に箸を使ってアクルプスの稚魚の開きをつまんでいる
透き通るような銀色の髪の少女のタマちゃんがそう言う。
彼女はこの部隊に入る前はアークスでの裏方、
支援部隊に所属していて、日頃の成果が実って晴れて正規アークスとして
この部隊にいるの。御家はかなり有名なんだそうだけど今は絶縁中なんだって。
ちなみにこの104部隊、通称『グリシーヌ』の隊長は
『フジ=セイハーム』とってもカッコイイキャストの男性で
部隊でも1,2を争うほど強い人でメンちゃんの想い人だったりします。
日頃は隊長っぽくはないんだけれど、戦いの時となると人が変わったみたいに
みんなを守ろうとする ― そんなところが魅力的なんだなと思っています。
「だからね今度の休日、メンちゃんとアレックスも一緒に作らないかなと
思うの、黒さんに作り方を教えてもらいながらね」
ピータンさんがそう言ってくれる。
わあ!チョコ作りのお誘いなんだね?うれしいなぁ。
私にもお呼びがかかるなんて!
「うん ! ぜひとも一緒にさせて ! 楽しそう ! 」
私はすぐさま了承したけどメンちゃんは ―
「折角のお誘いだけど、ごめんね私は遠慮するよ」
メンちゃんはニッコリ笑いながらそう言った。
「そっか~残念」
ピータンさんも残念そうに呟く。
「本当にごめんね。あ ! 私そろそろ仕事行かなきゃ。
それじゃ、また後でね~」
そう言ってメンちゃんは食堂をあとにした。
 
 その晩、私はメンちゃんの部屋の前を通るとき妙な物音を聞いた。
盗み聞きは悪いと思いながらも私はそっと入り口のドアに耳を当ててみると―
「ん~、道具と材料は揃えたけど何から始めればいいんだろう...
やっぱりピータン達と一緒に...って何弱気になってるの私 !
1人でやらないと意味がないんだから ! とにかく気合いよ ! 気合い !」
話の内容からしてチョコをつくっているらしい。
そして、しばらくして―
ボンッ ! ドカンッ ! ゴォォォン....。
という、明らかに調理で発生してはならない爆音や
「キャッ!」
と、メンちゃんの悲鳴まで聞こえてきた。
チョコ作りの過程でそんなことが起こりえるのか!?
「こ、これは大変だぁ!」
「待ちなさい!」
思わず部屋に入ろうとする私を背後から止める声がした
振り返ると私もよく知っている人だった。
「クロ副隊長...」
この部隊の副隊長を勤めているクロ=シュガーリィさん、
年齢不詳過去の経歴も全て不明、謎多き人。
唯一わかるのはなんでも出来るということで、私もよく世話になってたりする。
「クロ副隊長なんでですか ?」
問う私にクロ副隊長は静かに言う。
「これはあの娘が自分1人でやり遂げようとしてることよ。
他人が口を出していい領域じゃないわ。 でも―」
再びメンちゃんの部屋から爆音と悲鳴があがる。
「ヒントぐらいは教えてあげてもいいわね」
クロ副隊長は苦笑しながら指をパチンッと鳴らす。
すると何処からともなくペタペタと足音をたてながら
巨大なカエルの着ぐるみを被ったラッピーが現れた。
このウィスティリア号艦内で放し飼いされている巨大ラッピーの一匹、フログだ。
なぜかクロ副隊長に従っていて身の回りの世話から戦闘までこなす(しかも結構強い...)
そのフログの手には一冊の本が握られていた。
「『初心者でもできるチョコレート作り』?」
そしてフログはその本を両手で持ったままメンちゃんの部屋へと入っていった。
しばらくしてまたメンちゃんの声が聞こえてきた。
「ありがとーフログ ! フログの分も私頑張って作るからね」
「ゲコゲコ」
フログが帰ってくるとクロ副隊長は自分の部屋の方向に歩きながら言った。
「ヒントはあげたわ、ここからはあの娘がすること。
あなたも覚えておきなさい、想いを込めたものは必ず相手に届くのよ」
私は思った、クロ副隊長はなんだかんだ言いながらもこの部隊が―
104部隊が大好きなんだなって。
「あ、私もそろそろ寝ないと」
睡魔にかられて私も自分のベッドに直行するのだった。

 そして私たち104ガールズの想いを込めたチョコを作りは着々と進み
遂にバレンタインデー当日になったのでした。
ここで私は重大な問題にぶち当たった。そう、どうやって相手に渡すかだ。
直接渡すなんて恥ずかしくて到底出来ない。
だからといってこっそり渡すのも忍びない。
「う~んどうすればいいのかなぁ~」
「何をブツブツ言ってるのアレックス?」
「ヒャイ!?あわわわわ!?!」
考えていた私の背後から突然声がかけられあわてふためいてしまった。
「そんなに驚く必要はないじゃない」
背後にいたのは私の大の親友(ただし本人はそうは思ってないかもしれない)の
スレイ=フォーリス、実地試験こ時に知り合い以後行動をともにしてる。
そして、今回私がチョコを渡す相手でもあるのだ~
「ってスレイ!?」
「そうよ、文句ある?だいたいあなたは隙が多す....なに?その手に持ってるもの?」
スレイが私の手に持ってる包みに気づいてしまった!?
もうこうなったらやけよ!
「こ、これ?チョコだよ私の作った!きょ、今日はバレンタインでしょ?
だ、だからその....スレイにあげる !」
スレイは一瞬きょとんとしていたが笑いながら包みを受け取ってくれた。
「フフフ、そうだったのありがとう。これ、今いただいてもいいかしら?」
「う、うん !」
私はドキドキしながら成り行きを見守っていた。
そしてスレイは笑顔でいってくれた。
「とても美味しいわ。お返しはそうね今度一緒にショッピングなんてどうかしら」
「いいねそれ !私フルーツパフェが美味しいお店知ってるんだ~」
「あなたは食べる事ばかりね」
こうして私のバレンタインは成功した。
一方メンちゃんはというと―
フジ隊長が通る通路の角で待ち伏せしていた。
メンちゃんの手に握られているのは到底チョコレートと呼べる代物ではなかった。
一般的には『メイト』とよばれるアークスに支給される回復薬である。
実はこれメンちゃんが考案したキャストでも食べられるチョコなのである。
ちなみに製造方法は乙女の秘密だったり。
そんなチョコメイトを持って待ち構えていると―
〔来た...!〕
何も知らないフジ隊長はメンちゃんが待ち構えている角へと
どんどん近づいてくる。
〔もう少し...もう少し...今だっ!〕
「おわっ!?なんだ!?」
突然角から飛び出してきたメンちゃんにフジ隊長は一瞬反応が遅れる。
その絶好の好機をメンちゃんは逃さなかった。
メンちゃんはキャストのメイト注入口(他の種族で言えば口に当たる)を
強制開放させそこに―
「フジ!これを―受け取ってぇ!!」
「グボッ!?!?」
メンちゃんのチョコメイトがガッポリとフジ隊長の口に叩き込まれる。
「ねぇフジ、チョコレート作ったの !ねぇねぇ美味しい?」
パニックに陥っているフジ隊長はとりあえずコクコクと頷くことしかできなかった。
その様子を見たメンちゃんは―
「よかった♪」
天使のような微笑みを見せたんだって。
メンちゃんのバレンタインも成功してよかったね。
 
 この様子をフログのビデオカメラからリアルタイムで見てた人がいた
「フフ、フジ最後に笑うのはこの私よ」
実はメンにこのような渡し方を吹き込んだのはクロだった。
「ホワイトデーも楽しみね」
クロの楽しそうな笑い声が静かに響き渡った。




どうも皆さん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
今さらバレンタイン物?とか言うそこのあなた!
そうです!今さらです!
本当は当日に書きたかったのだけどその時は
まだ原稿すらできていなく。
遅れに遅れて今に至ります。
ちなみにこれ原作からかなり変わっています、
ちょうどチームマスターのふじさんの
ブログで可愛い女の子がチョコレートを苦労して作るという
絵が有りましたので、許可をいただきそれの小説化をしました。
皆様は楽しめたでしょうか?
まだまだ駄文成分が抜けないものですが今後もよろしくお願いします。
それと、バレンタインがあるということは当然
ホワイトデーもあるということです。
ちかいうちにあげるかもしれませんのでその時はまたよろしく。
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!





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