― ??? ―
 「アークス独立部隊最強といわれた『シュトラール』もこの程度か」
男は自分の手で殺した第01特殊部隊の亡骸を一瞥した。
「ルーサーの野郎もっと強いヤツを紹介しろってんだよ」
「本当だよね~♪」
男の隣で部下の二人が騒いでいる中、男の帯型端末に一通のメールが届いた。
誰からのメールか記しては無かった。
だが男は誰から届いたのかわかっていた。
「 ― お前達、ルーサーから次の仕事だ」
「えぇ~また~」
「おいらはいいぜ。まだ殺し足りなかったからな。で、場所と内容は?」
「惑星ウォパルだ、仕事は奴が使っていたラボに侵入しているゴミ虫を排除しろ、だ」
「あれ?リーダーが笑うのって珍しいね」
「ふっ、今回は俺も楽しめそうな相手だからな」
そう言い、男と部下二人はその場を立ち去ろうとする。
「あ、そうだ後始末しないとね~♪」
部下の一人の少女は手に持つ
黒いカラーリングに塗装されたロッド『ベルトロダン』を光らせる。
途端に炎があがり『シュトラール』の死体を包む。
その様子を見ると少女は二人の後を追っていった。
 
「なんてことだ...」
その一部始終をスネークは見ていた。
「とにかく、この事をみんなに早く知らせなければ...!」
スネークもその場を離れようとしたとき
視界の端に人影を捉えた。
「誰だ!」
彼は素早くライフルを構える。
「お、お願いします!こ、殺さないで!」
そこにいたのは若い少年だった。
その表情はすっかり恐怖に支配されてしまっていた。
スネークはその少年の身なりを見て少年が『シュトラール』の
生き残りだということがわかると、ライフルの銃口を下ろした。
「安心しろ俺は味方だ。俺は第104独立遊撃隊所属のスネークだお前は?」
「ぼ、僕は第01特殊部隊所属のア、アンディです」
「よしアンディ、とにかくこの場を離れるぞ。
何があったかは後で聞こう」


― 惑星ウォパル ―
 ウィスティリア号は予定時刻通りウォパルへ降下していた。
想定されていた通り降下中に激しい対空砲火にさらされたが、
強固なフォトンシールドを張ったウィスティリア号には
傷ひとつつけることはできなかった。
唯一想定外のことは ―
「え?この敵艦の数は...!?」
レーダーを見ていたクルーから驚きの声があがる。
「数は?」
「カンケル級(200m級)が20...いえ40です!」
これを聞いたクルー達からは動揺の声が上がり始めた。
「カンケル級が40だって!?」
「機動力で劣るこの艦で勝てるわけがない」
だんだんと恐怖が伝染していく、いくら場数踏んだもの達であっても
下がった士気を取り戻すのは容易ではない。
そんな中でカリーニンは大きく息を吸い込んむ。
「狼狽えるなっ!!」
気合いの一喝、それだけでブリッジに取り巻く悪い空気を吹き飛ばした。
檄を飛ばすのは提督の仕事だ。
みずからも前線に立ち、戦う者の姿を見せなければ、
人は戦えるものではない。
カリーニンはその事を熟知していたのだ。
続いてカリーニンは艦内のオープン回線を開く。
「討伐部隊諸君は、ただちに『パンドラ』と合流してくれたまえ!
手の空いているクルーは銃座に着け!ここは我々が抑える!全艦、対艦戦闘準備!」
「全艦、対艦戦闘準備!」

― ウィスティリア号 テレプール ルーム ―
 『全艦、対艦戦闘準備!』
「どうやら始まるみたいだな」
放送を聞きながらフジ達討伐部隊班は武装の最終チェックを行っていた。
「カリーニン艦長はこういう状況に馴れているんだな」
「当前だ。あの人は封印される前の『巨躯』との戦いから
前線で指揮をとっていたんだ。単純に年季が違う」
スレイの呟きが聞こえていたのか、クロは武器をしまいながら言った。
外から爆発音が響いてくる。
それは戦闘の始まりを知らせるものだった。
「行くぞ、俺たちには俺たちのやるべき事がある」
フジの言葉に部隊のみんなは頷く。
「討伐部隊出るぞ!」

― ウィスティリア号 ブリッジ ー
 討伐部隊が出撃した頃、ウィスティリア号は既にカンケル級を3隻沈めていた。
彼我戦力面では圧倒的に不利な状況にあるカリーニンたちではあるが、
性能面ではこちらの方に分があるのだ。
「敵艦隊から多数の熱源反応射出!ミサイルです!数、400!」
クルーから悲鳴のような声が上がる。
「レーダーから目をそらすな!合図を出したら撃ち落とせ!」
敵艦から発射されたミサイル群はウィスティリア号に一直線に向かう。
「艦長!」
再びクルーから叫び声が上がる。
だが、カリーニンは合図をだそうとしない。
「まだだ!まだだぞ....」
とうとう、ミサイル群が目視できる距離に到達したとき彼は動いた。
「今だ!ぶちかませぇ!!」
号令と共にウィスティリア号の全連装フォトン粒子砲、全機銃が
フォトンの煌めきと轟音とともにミサイル群に撃ち込まれていく。
その瞬間ミサイル群は次々と紅蓮の華となって咲き誇った。
「ミサイル全迎撃確認!」
「やったぁ!」
ブリッジに歓声が上がる。
だが、カリーニンだけは何故か喜ぶ気になれなかった。
(何かがおかしい....なんだこの不気味な気配は?)
それは長年の戦いで培ったカリーニンだからこそ分かる感覚であった。
「まだ敵艦は残っているんだ。気を抜くんじゃない!」
カリーニンはクルー達の気を引き締めなおす。
「艦砲戦ならこちらの方が有利だ!」
「「了解!」」
戦いは圧倒的にウィスティリア号の有利に進み。
反撃が始まって敵艦が1隻残らず沈むまで、3分とかからなかった。
「敵艦反応0!」
「俺たちが勝ったん....だよな?」
「そうだ勝ったんだー!」
ブリッジで再び歓声が上がる。
しかし、カリーニンだけは敵艦が全て撃沈した後でも
先ほどから感じていた不気味な気配が拭いされずにいた。
「艦長、どうしたんですかそんな怖い顔して?」
すると、クルーの1人がカリーニンの異変に気づいた。
「悪い予感がするんだ....とても悪いな...」
       




 どうも皆さん、おはこんばんにちわ
ヴィスです。
最初に一言  書きかけのままで放置してしまい申し訳ありませんでした。

修正した理由は艦隊戦の割にはあっさりとおわってしまい、
面白味にかけるというご指摘をいただいたからです。
修正版の感想も出来ればコメント欄に残してもらえると幸いです。

では今後ともどうかよろしくお願いします。

ほんじゃ、またな!
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2015-02-06-234903.jpg
ヴィス)はい、どうもみなさんおはこんばんにちわ。ヴィス・E・カラサワことヴィスと
ゲシュ)その相方ことゲシュペンストMk-Vだ
ヴィス)おい、てめぇいつから私の相方になってるんだよ
ゲシュ)そりゃあ最初からに決まってんだろ。
ヴィス)ま、そういうことにしておこう。
さて、今回は最近撮れたキャスト軍団の集合写真をあげていくよ

ゲシュ)どうせ貯まったssを消化したいだけだろ。
2015-02-05-225946.jpg
ヴィス)う、うるさい!えーとこれは第一回キャスト限定絶望のときの写真だな
ゲシュ)基本キャストはテク職が少ないからほとんど射撃職か近接職だったな
ヴィス)そうそう、ほとんどのボスはWBのごり押しだったね
2015-02-06-234728.jpg
ゲシュ)これは前回も紹介したな。たしか第三回キャスト限定防衛戦だったか
ヴィス)そうそう、第二回は緊急の用事があっていけなかったんだよね
ゲシュ)そもそも、緊急任務を越える緊急の用事ってどんな用事だよ...
ヴィス)企業秘密
ゲシュ)ア、ハイ
2015-02-17-225529.jpg
ヴィス)で、これが一昨日行われた第四回キャスト限定防衛戦
ゲシュ)おっキャスレッドがいるじゃんサインしてもらうんだったな
ヴィス)わりと認知度高いよね彼
ゲシュ)あの赤いカラーが俺の心を燃やしてくれるんだよ!
2015-02-17-225657.jpg
ヴィス)そして今日もキャスト達は果て無き防衛戦を繰り広げるのだった...
どうよ、この感じ?

ゲシュ)ボツ
ヴィス)え~..っともうこんな時間!?ではみなさん。
今回はこの辺で ほんじゃ、またな!

ゲシュ)マッタナー

2015-02-07-211107.jpg
カエル)どうもみなさん。おひさしぶりゲロ。ヴィスと
ゲシュMk-V)毎度お馴染みのゲシュだ(-ω-`)
カエル)えーとまず、このブログのアクセス回数が1000人になりました。イェーイ!ワーワー!パフパフパフ!
ゲシュMk-V)あれ?前回の航海日誌も500人突破だとか似たようなこと書いてなかったか?
カエル)細かいことはキニシナーイゲコ
ゲシュMk-V)こいつ、小説ばっか書いてたからゲームの方完全に忘れてたな...
2015-02-08-002001.jpg
アーキコエナイキコエナーイ 2月7日にサトリンイベントマスター主催によるクイズ大会がありました。中々難易度の高い問題がでちゃってカエルには答えられなかったよ
ゲシュMk-V)こいつ、逃げやがったな
2015-02-08-000851.jpg
カエル)クイズ大会が終わったあとチームアタックでXHエルダーと激戦!
ゲシュMk-V)エルダーごとき鍛えられた104部隊の人達にとっては
敵ではなかったな

2015-02-08-000917.jpg
カエル)最後にサトリンの部屋で記念撮影(2枚目のSS)
ゲシュMk-V)こんな駄文しか書けないカエルな主だけど、これからもよかったらみにきてください。
カエル)駄文とは失礼な...
ゲシュMk-V)本当にに駄文だからしかたがない
カエル)ヌヌヌ...とりあえず今回はこのへんで、それでは!
カエル ゲシュMk-V)まったな~
2015-02-06-234844.jpg
(いつかのキャスト限定絶望クリア時のSS真ん中らへんの赤いキャストに挟まれてるのがゲシュ)

― ??? ―
「アークス独立部隊最強といわれた『シュトラール』もこの程度か」
男は自分達の手で殺した第01特殊部隊の隊長や隊員を一瞥した。
「ルーサーの野郎もっと強いやつを紹介しろってんだよ」 
「本当だよね~♪」
「―ルーサーから次の依頼だ」
「えぇ~また~」
「おいらはいいぜ。まだ殺し足りなかったからな」
「場所はウォパルだ。フフフ、今度は俺も楽しめそうだ」
「あ、そうだ証拠は隠滅しないとね~♪」
少女はそう言うと手に持つロッドをひとふりする
途端に炎が周りを包み『シュトラール』の人達の死体を焼いていく
そして燃え尽きる頃には全てが灰になっていた。

― 惑星ウォパル ―
 ウィスティリア号は予定時刻通りウォパルへと降下をはじめた。
想定された通り降下中に激しい対空砲火を浴びせられたが、
強固なフォトンシールドを張ったウィスティリア号には
傷一つ付けることはできなかった。
想定外といえば―
「なに、この敵勢反応の数!?」
ウィスティリア号のレーダーを
4分の1を埋めてしまう程の敵の数である。
「どうやらはめられたみたいだな」
カリーニンは現状をみてそう苦い結論をいった。
「討伐部隊組は予定通り他の部隊と合流しろ。
フジ、艦のことは任せろ」
そう言った後、カリーニンは次々と指示を飛ばす。
その姿をフジ達は黙ってみてはいなかった。
「行くぞ、俺たちがここでつっ立っていても仕方がない」
フジ達討伐部隊も自分のすべきことをするためにブリッジを後にした。

 
「さーて、やるぞ諸君」
フジ達が出撃したのを確認すると
カリーニンは気合いを入れ直すと改めて指揮をとる。
「面舵一杯、全速前進。手の空いてるクルーは銃座につけ!」
スクリーンを見れば、ウォパルの海上には
キャンプシップとほぼ同じ大きさの船が一面に浮かんでいた。
数はおよそ40隻、カリーニンは目を細め敵船を観察する。
(観たとこ武装は大口径のフォトンキャノンとミサイルぐらいか)
「とにかく撃ちまくれ!一隻も逃がさず沈めろ!」
ウィスティリア号を中心に破壊の嵐が吹き荒れる。
連装フォトン粒子砲が火を吹き、眼前の敵船を数隻まとめて薙ぎ払う。
対艦ミサイルが斉射されると海上に紅蓮の花をいくつも咲かせる。
向かってくるミサイルは機銃で迎撃し
フォトンキャノンによる攻撃はフォトンシールドで受け止める。
艦首主砲であるハイパーフォトンブラスターキャノンは、
その星の自然環境を変えてしまう可能性があるため使用はできないが
それをさしい引いての圧倒的火力と
強固な盾を兼ね備えたウィスティリア号の前に
敵船が一隻残らず沈められるまで、
討伐部隊組が出撃してから3分とかからなかった。



 どうも、みなさん。おはこんばにちは。
ヴィスです。
えーと本編は前回から、なんと2ヶ月近くたってました...(-ω-;)
今回はウィスティリア号が主役な回でした。
エルダー戦でも活躍してくれましたが、
今回も暴れまわりましたね。
さすが火力厨バンザイの艦!

序盤はなにやら怪しい人達が動き出したみたいですが
一体彼らの正体はそしてスレイ達一行はどうなるのか。
次回もよかったらみにきてください。

では今回はこの辺で 

ほんじゃ、またな(^^ゞ





2015-02-09-173009.jpg
製造 GRM社
全高 9.6m
重量 9.8t
動力源 フォトンリアクター
最大作戦行動時間 10時間
最高自走速度 190km
最大跳躍高 33m
固定武装 15.8mm重機関銃M3 x1 非物体フォトンセイバーx1
基本携帯火器
40mmソリッドバルカン フォトンセイバー フォトングレネード
フォトンブリザード フォトンブラスターキャノン

機体解説
『若人』の動きが活発化し、大型ダーカーとの戦闘する機会が増え、
それに対向すべくアークス上層部は『A・I・S計画』
(Arks Interception Silhoaette(アークス インターセプション シルエット))
を始動した。
その試作第1号機がこの『プロト・オリジン』である。
コスト度外視で製造された本機は
並みのアークスを越える機動力、攻撃力、防御力を得ることに
成功した。
試験的に装備された非物体フォトンセイバーは
厚い鉄板すらも易々と切り裂くが
欠点として非常に燃費が悪く連続使用時間は10分と短い。
なお、操縦系統はアークス戦闘機のコンセプトを
そのまま受け継いでいる。
(これはフォトンを使えないアークスでも扱えるようにするためと
パイロット育成の手間を省くためである)

試験運転のため本機は第104独立遊撃隊『グリシーヌ』に譲渡されるが
搬入中にダーカーの襲撃を受け、偶然そこにいた作業員が搭乗し出撃する。
ウォルガーダの強化型個体であるアロナガーダとの
激しい戦闘の末アロナガーダを撃破するも本機は大破した。
しかし、素人が動かしても高い性能が出せたことから、
本機体の高いポテンシャルがうかがえる。




どうもみなさん。おはこんばにちは。
ヴィス デース。
はい、オリジナルAIS第1弾です。
外伝で出てたやつですね。
ゲームの重装甲でゴツゴツしたのも好みなんですが、
私はこんなスッキリしたシルエットも結構好きです。
第2弾も描く機会があったら描きたいな~
では今回はこのへんで

ほんじゃ、またな!



 『A・I・S』が作った僅かな隙をつき救助活動のために
高台に降下したクロとカエルラッピー。
高台にいたのは裸身に泥まみれのタオルを巻いただけの
寒々しい格好をした少女が1人だった。
「助けに来ました、もう大丈夫です」
クロがそう言うと、涙目の少女がすがりついてきた。
「おに、いちゃん、お兄ちゃんが―」
すすり泣く少女の、悲痛な声が胸を刺す。
その小さな体に、救命具をつけ始めた時だった。
「ゲコッ!」
「うん?」
フログが視線を向けているのは、
『白いA・I・S』とアロナガーダがいる方向。
クロも作業の手を休めずにそちらを見やり、思わず目を剥いた。
クロの目にはアロナガーダが『白いA・I・S』の左腕をもぎ取る姿が映っていた。
「無茶をするから!」
そしてアロナガーダは『白いA・I・S』を突き飛ばし、とどめを刺そうとする。
『白いA・I・S』は起き上がろうとするがアロナガーダの攻撃の方が速い。
アロナガーダの全体重をのせたボディタックルが『白いA・I・S』を押し潰そうと迫る
―が、それは『白いA・I・S』に当たることはなかった。
突然、上空から降って来た蒼い光がアロナガーダ弾き飛ばしたのだ。
クロは蒼い光の正体を確認し、安堵しながら呆れたように言った。
「全く、フジ(あいつ)も無茶苦茶過ぎる」

 「ニー、大丈夫そうじゃないが大丈夫か?」
『機体はボロボロだが、俺は大丈夫そうだ』
「そいつはよかった」
フジがサト=ニーの無事を確認している間にアロナガーダは再び起き上がる。
アロナガーダの目にはまだ敵意の光がギラギラと輝いている。
「おいおい冗談だろ....随分タフな奴だな。今の一撃で倒せないのかよ」
さすがのフジもこれには戦慄を覚えた。
「ニー、そいつはまだ動くか?」
サト=ニーは恐る恐る操縦機を動かす。
『A・I・S』は遅れながらゆっくりと動き出す。
『ああ、どうにか動く』
「よし、いいか1回しか言わないからよく聞けよ。
俺がアイツを一時的にだが無力化する、
その一瞬をついてとどめを刺せ、いいな?」
『了解だ』
そしてフジは再び蒼いフォトンを纏うと蒼い軌跡を残しながら
猛スピードでアロナガーダに走って接近。
背中のコランダムを構え腰のポーチからカートリッジをとりだし装填する。
装填された弾は『ウィークバレッド』だ。
『ウィークバレッド』とは当たった部位の防御力を
極端に低下させることができる特殊弾頭である。
そのまま連続で3回発砲する。
正確無比の射撃は狙いを外すことなく
アロナガーダの両の腕に1発ずつ、コアに1発命中する。
フジはコランダムをしまうと続けざまに
大口径ランチャー『インフェルノバズーカ』をとりだし
「吹き飛べ!」
凶悪な一撃をアロナガーダのコア目掛けて撃ち放つ。
アロナガーダは両腕をクロスしてコアへの致命的ダメージを防ぐ
―がその代償は大きかった。
『ウィークバレッド』によって防御力が極端に低下した両腕は
無惨にも肘から先が粉々に消し飛んでいた。
攻撃手段と防御手段を一辺に失ったアロナガーダに
『A・I・S』が最後の力を振り絞り突っ込む。
「うおおおおおおお!!」
渾身の右ストレートが『ウィークバレッド』によって
弱体化したコアに吸い込まれる。
グシャッっという不快な音と共にコアは破壊される。
アロナガーダは2、3回痙攣すると今度こそ完全に沈黙する。
『A・I・S』も稼働限界時間に達し機能を完全に停止させる。
戦いは辛くもサト=ニーたちが勝ったのだった。

 「お兄ちゃん!」
「リン!」
民宿裏の高台で兄妹の声が響く。
半裸のサト=リンを、サト=ニーは抱きしめようとした時だった。
「こぉんのバカ兄!!」
「ぐほぉあ!?」
突如繰り出されたサト=リンの鋭い右アッパーカットが
見事にサト=ニーの顎にクリーンヒットする。
サト=ニーは綺麗な放物線を描きながら
受け身をとることができないまま地面に倒れる。
意識が朦朧としながらもどうにか立ち上がる。
「な、なにをするんだ...」
「散々暴れまわった罰に決まってるじゃない」
「だけど、お前を助ける為だったんだぞ...」
「何か言った?」
「いいえ、なにも」
サト=ニーは作業服の上着を脱ぎ、妹の肩にかけてやる。
「とりあえず大丈夫だったか?ちょっと汚くて臭うが、我慢してくれ」
「う、うん―大丈夫―でも、怖かったよぉ」
緊張の糸が切れたのか、サト=リンは兄の腕の中で泣きじゃくった。
その2人を、フジ達がじっと見つめていた。

このダーカー襲来事件で使われたAIS試験機の戦闘データはその後の
AIS開発に大きく貢献する事となり、この試験機は『プロト・オリジン』と名付けられた。

「と、これが104部隊との出会いだ」
「へぇ、サト=ニーさんも昔はやんちゃをしてたんですね」
「まあ全部作り話だがな」
今まで真剣に話を聞いていたアレックスは
この衝撃の暴露に目を丸くした。
「ひどいですよぉ~」
「そんな顔をするんじゃない」
半分泣きそうな顔をしているアレックスの頭を
サト=ニーはそっと撫でた。
「それよりもう遅いから早く寝なさい。
明日の訓練に支障をきたすぞ」
「え~今度こそ本当の話をしてくださいよ~」
駄々をこねるアレックスにサト=ニーは冷ややかに答える。
「ほう、そんなに訓練時間を増やしてほしいのか。
スネークには後でわしから伝えておこう」
「おやすみなさい!」
その言葉を聞いたとたんアレックスは僅か3秒で食堂から退出した。
先ほどまで賑わっていた食堂は始めの沈黙を取り戻す。
アレックスが退出してしばらくたってサト=リンは口を開いた。
「ねぇ、お兄ちゃんどういうこと?」
「なにがだ?」
「なんで嘘をついたってこと。
さっきのお話全部本当のことじゃない」
「ああ、そのことか」
サト=ニーは妹が置いてくれたコーヒーを一口飲む。
「気まぐれ...かな」
「そんなもの?」
「そんなものだ」

サト兄妹と104部隊 《完》




どうもみなさん。おはこんばんにちわ。
ヴィスです。
今回で外伝編は終了です。
いかがだったでしょうか?
次回からはやっと本編に戻ります。
 
ゲーム内のことを何か伝えようかと思いましたが
何もないので今回はこの辺で

ほんじゃ、またな!(´-ω-ゞ

 白いA・I・Sとアロナガーダの戦いは熾烈を極めていた。
アロナガーダはその大木のように太い両腕でハリテを連続してくりだす。
サト=ニーは巨岩をも一撃で破壊するその攻撃を紙一重で回避し続ける。
だが、アロナガーダの激しい攻撃は止むところを知らない。
『A・I・S』は防戦するので精一杯な状況だった。
荒い息が『A・I・S』の狭いコックピットに響く。
「なんとか反撃する手立てを考えないと、このままでは....」
右腕の重機関銃の弾も尽き、もはや虚勢を張るだけの気力すら残っていなかった。
《3時方向より戦闘機が接近。第104部隊の所属機です》
「戦闘機...だと?」
つぶやいたサト=ニーの顔がパッと明るくなる。
「援軍がきたのか?」
《NO,座標06e―32cへと転進。拡大します》
無情に告げるAI。
スクリーンの一角に、戦闘機の姿が映し出される。
どうやら民宿裏の高台に降りようとしているようだ。
その時、アロナガーダはこちらへの攻撃をやめ、
地面に転がっている岩を拾いあげると戦闘機に向かって投げた。
戦闘機はそれを避けて上昇する。
「何をやっているんだ?まさか―」
もう一度、スクリーンの画像を確認。
高台の上に小さな人影が。
それは紛れもなサト=リンだった。
「まだ逃げ遅れてたのか。なら....」
あの戦闘機がサト=リンを助けるには、
目の前のダーカーを始末せねばならない。
そして、今この場でそれが可能なのは、
サト=ニーと『A・I・S』だけでなのだ。
「やるしかないな」
『A・I・S』は左腕のフォトンセイバーを構えると
背中のブースターを吹かせアロナガーダに一気に詰め寄る。
アロナガーダは再び戦闘機に岩を投げようとしていたが、
こちらの接近に気付くと、手に持つ岩をこちらへ投げてきた。
「それは予測済みだ!」
そう叫ぶと、サト=ニーの『A・I・S』は
地面をおもいっきり蹴って跳躍し投げられた岩を回避する。
「もらったぁ!!」
『A・I・S』は、ブースターを使い一気に急降下し、
アロナガーダの左側の眼のようなコアを刺し貫く。
コアを破壊されたアロナガーダの巨体は、
そのまま倒れ―なかった。
「ばかな!?」
それはサト=ニーにも予想外だった。
コアを破壊されたはずのアロナガーダは『A・I・S』の左腕を両腕で掴むと、
握り潰しながら『A・I・S』の肩口からもぎとった。
どす黒いオイルがまるで鮮血のようにまき散らされる。
「まさか、コアを2つ破壊しないと死なないのか?」
そのままアロナガーダは頭突きを食らわせる。
『A・I・S』は金属が曲がる異音を響かせながら吹き飛ぶ。
「ぐあああああ!」
激しい衝撃がサト=ニーごとコックピットを揺さぶる。
衝撃が止んだと同時にAIの合成音が警報を発する。
《接近警報》
慌てスクリーンを見たサト=ニーは凍りつく。
片眼を潰されたような姿のアロナガーダは
とどめとばかりのボディタックルをしてきていたのだ。
当たるまでの瞬間がひどく長く感じた。
(くそ、ここまでなのか....)
半ば諦めていたサト=ニーの耳にAIの声が届く。
《上空から高エネルギー反応》
そして激しい衝撃が―
「―?」
こなかった。
いつまでたってもこの『A・I・S』を鉄の塊へと変える一撃が。
恐る恐るスクリーンを見るとサト=ニーはその光景に驚愕した。
こちらへ飛びかかっていたアロナガーダは何故かひっくり返っていて、
かわりに全身に蒼いフォトンを纏わせ長大なライフル
「インフィニットコランダム」を背負い、赤いマフラーをなびかせる男が立っていた。
その男は104部隊隊長のフジ、その人だった。
フジはゆっくりとこちらに振り返ると外部マイクに聞こえる声で言った。
「すまん遅くなった、待たせたな!」





どうも、みなさん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
やっと更新速度を維持出来そうな状態になりました。
これからバンバン更新してやるぜぇぇぇ!
...とまあこんな感じでこれからも頑張るんでよろしくお願いします。
さて、今回の終盤に本編でもチート性能なフジ隊長がでました。
物理法則もなにも無視した強さは、書いてる自分自身も
やり過ぎたなと思っています(-_-;)
AISより強いアークスなんて....モウアイツヒトリデイインジャネ?

そろそろゲームの方のブログも上げたいんですけどね~
SSを撮り忘れる事が多くなかなか記事にできないんですよね...
ああ、そう言えば2/7にチムメン主催のクイズ大会があったような
よし、そのときにあげよう...うん、あげるしかない。

では今回はこの辺で

ほんじゃ、またな!(´-ω-ゞ

ようやく立ち上がったサト=リンは体にバスタオルを巻く余裕もなく、
おぼつかない足取りで、宿の裏手の高台目指す。
「間に合わなかったか...」
『A・I・S』のスクリーンでそこで起きた惨状を確認。
サト=ニーは自分の無力さに舌打ちをする。
「この仕返しは高くつくぞ...!」
そのままサト=ニーの『A・I・S』は蹴り飛ばされて宿の離れに
突っ込んだ紅いウォルガーダに向きなおった。
「しかし見たことのないウォルガーダだな...」
『データ照合結果《アロナガーダ》と断定』
『A・I・S』に搭載されているAIがそう告げる。
「中々便利だな ―と感心してる場合じゃないか」
先ほどまで倒れていた紅いウォルガーダ―『アロナガーダ』は
瓦礫の中から、ゆっくりと身を起こした。
「固定武装は右腕部15.8ミリ重機関銃と左腕にフォトンセイバーか
少々心許ないがやるしかないな」
自分でも驚くぐらい冷静だった。
アロナガーダは、ずんぐりとした外見に似合わぬ機敏な動きで、
こちらに向かって走り出した。
「速い!?」
サト=ニーの『A・I・S』は左へ回避行動をとりながら
右腕の機関銃で牽制射撃をする。
だがアロナガーダの走る勢いは止まらない。
銃弾も命中してはいるが致命傷になるほどのダメージではない。
「ちっ!」
舌打ちをしたサト=ニーは機関銃による銃撃は無駄と判断し、
左腕のフォトンセイバーを発生させ、こちらもアロナガーダに向かっていく。
そして紅と白の巨人は真っ正面からぶつかり合った。

 夕暮れの空を、1機のアークス多用途戦闘機が飛ぶ。
「この先なんだな、フジ!例の試作機が向かった先は!」
後方のキャビンでクロは轟音と振動の負けないよう、大声で張り上げた。
「ああ、間違いない!」
フジも、負けじと怒鳴り返す。
気づかれないよう小さく舌打ちをしたクロは、
降下準備をしているフジをにらみつける。
「まったく、他の人間にあの試作機を貸すなんて...。
フジ、これは軍法会議ものだぞ」
「むう」
フジは苦虫を噛み潰したような顔で押し黙る。
その時、戦闘機を操縦していたメンが口を開く。
「だけどクロさん、昔のDFとの戦争でも民間人を
急遽パイロットとして雇ったって話があるよ。」
「それは昔のことだ。それにそれは根本的に― !」
思わず怒鳴り返したクロだが、不意に口をつぐむ。
先ほど見た光景を思い出したのだ。
混乱したスペースドッグで、とりあえずの人材をかき集めたクロは
まずドッグ付近の小型ダーカーと
大型ダーカー『ダーク・ラグネ』の討伐作戦を開始した。
優秀なアークスが多数いたおかげか戦闘開始してから僅か5分足らずで
事態は終息に向かっていた。
負傷者もいたが死者は出ず、最悪の事態だけは辛うじて回避できた。
だがそこで知った事態は、クロの想像をはるかに越えていた。
「作業員の1人が例の試作機に乗って、街の近くの大型ダーカーに向かっていった」
最初は何かの冗談かと思った。
だが、104部隊の隊長であるフジに聞くと全く同じことを言った。
 クロの判断は速かった。
「民宿『陽菜荘』近辺で、試作機と大型ダーカーの
戦闘行動が起きる可能性が極めて高い」
スペースドッグでそう通告すると、戦闘員の大半を街の住民の避難活動に向かわせ、
隊長のフジとその部下のクロとメン、
後何故か巨大なカエルの着ぐるみを着た巨大なラッピーは
戦闘員にのり民宿へと急行する。
「見えたよ!」
メンの報告に、クロたちはキャビンの窓から外をのぞく。
「間違いない、あの試作機と...アロナガーダが交戦中見たいね」
「ああ、だが劣勢みたいだな」
低く唸るフジ。
彼らが見たのは、想像を越えた...いや想像をしたことさえない激闘だった。



どうも皆さん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
ゲーム内ならウォルガーダだろうがアロナガーダとかは
雑魚に分類されるんでしょうが、小説でも瞬殺されるのは
おもしろくないとのことで今回の敵ボスとして登場してもらいました。
あとこのAISの武装イメージはポケ●のアレ●クスのガトリング砲と
ユニ●ーンのビームト●ファーですかね。(ガン●ムばっかしとか言わない!)
 PSO2では以前拾った「セレスタレイザー」を完成させました。
あとはケチなエルダーさんがもう一本セレスタを落としてくれると
いいんですけどね(-ω-;`)
では今回はこの辺で

ほんじゃ、またな!(´-ω-ゞ

 サト=リンはその頃サト=ニーがあらかじめ手配しておいた
宿の裏手にあるこぢんまりとした露天風呂につかっていた。
「いい気持ち....」
他に客がいないため、宿はサト兄妹達の貸し切り状態だ。
観光地巡りを終えてから約1時間、サト=リンは存分に温泉を堪能していた。
この宿は峡谷に面して建てられており、この露天風呂からの眺望は中々のものだった。
川の流れは宿の下でちょうど滝となっており、深い滝壺は天然のプールを形成している。
サト=リンはアークスの訓練と表して日中に何度か泳ぎにも行っていた。
ぼんやりと空を見上げる。
まだ明るいが、そろそろ5時を回る頃合いだ。
サト=ニーも急な仕事を終えて帰ってくるだろう。
「今晩のご飯は何かな~」
大きく伸びをすると、白い肌が水の玉を弾き、
首筋から肩にかけてのなめらかなラインをすべりおちる。
小振りだが形の良い胸が、かすかに揺れる。
庭の方から、鹿威(ししおど)しの音がした。
「う~ん、そろそろ上がらなくちゃ」
名残惜しげにつぶやいた時だった。
「お、おおお、お客様!」
「きゃっ!?」
庭先から響く、声と足音。
驚いたサト=リンは肩までお湯につかり、裸身を隠す。
転げるような勢いで駆け込んできたのは、小太りの中年ヒューマン女性だった。
「ど、どうしたんですか、女将さん?」
親切で少しお節介な(今日会ったばかりの印象だが)宿の女将が、みせる慌てた態度に、
サト=リンはけげんそうに小首を傾げた。
「ダ、ダーカー ― ダーカーが襲って来たの!」
「ダーカー!?」
思いがけない言葉に、声をあげるサト=リン。
「も、もしかして、ここに来てるんですか?」
女将は首を縦に何度も振って見せる。
その様子を見たサト=リンは青ざめる。
アークスにとってダーカーとは不倶戴天(ふぐたいてん)とも呼べる敵なのである。
それがもしここに向かってるとなれば今丸腰のサト=リンには為す術はない。
と、女将はバスタオルを差し出してきた。
「お客様、とりあえずこれを巻いて、逃げてくだい!」
「え?え!?」
「いいから早く!もうすぐ近くまで来てるんです!」
その途端、ズンと地面が揺れた。
「こ、これってまさか!?」
上ずった声を出すサト=リン。と、周囲がいきなり暗くなる。
「お、お客様後ろーっ!!」
女将の声にサト=リンは振り返り―そのまま凍りついた。
山と宿を隔てる竹藪をミシミシと踏み潰しながら、それは現れた。
人工の光源を背に立つ、赤々とした巨大な影。
「ウォ、ウォルガーダ?」
だが、そのウォルガーダはサト=リンが知ってるものとは違っていた。
細部もそうだが決定的に違うのは体色が黒ではなく血のように紅い紅色だった。
へたへたと、その場に座り込むサト=リン。
逃げ出そうと気ばかり焦るのだが、手足がピクリとも動こうとしない。
完全に、腰が抜けていた。
「か、神よ....」
隣では頭を抱えた宿の女将が、ひたすら神に救いを求めている。
「きゃあああああああ!誰か!誰か助けてぇええええ!!」
その女将を紅いウォルガーダは大木のように太い腕でむんずと掴むと
「いやあああああああ!!」
体のちょうど腹の辺りにある大きな口で捕食した。
「あ、あああ....」
サト=リンはただ黙ってその惨状を見ることしかできなかった。
女将の鮮血で濡れたウォルガーダは、『次はお前の番だ』と言うように
サト=リンを見下ろす。
そしてゆっくりとサト=リンに手を伸ばす。
「いやあぁっ!!助けてお兄ちゃん!!」
サト=リンは、あらんかぎりの悲鳴を張り上げる。
次の瞬間紅いウォルガーダの巨体が吹っ飛んでいた。
「え?」
金属と硬い何かがぶつかり合う異音。横合いからいきなり現れた
『白い巨人』が紅いウォルガーダを蹴り飛ばしたのだ。
『リン!』
驚きの連続で脳がショートしかかったサト=リンが、はっと目を見張る。
今の声は、サト=リンが誰よりもよく知っている人にそっくりだった。
まさか、あの『白い巨人』に乗ってるのはもしかして―
「お、お兄ちゃん!?」
『さっさと逃げろ、リン!!』
振り向いA・I・Sは兄の声で叫んだ。



どうも皆さん、おはこんばにちは。
ヴィスです。
今回も日が開いてしまいました。
特にいつも楽しみにしている方は本当に申し訳ありません。

今回の話で出るAISですがゲームで出るやつの試作機
いわゆるプロトタイプという形で出してみました。
プロトタイプということで形状はゲーム内で出るAISとは大きく異なります。
いずれ絵を描けたら紹介してみたいですね。

さて、最近のPSO2の方ですが一昨日のマガツで★12のランチャー
『シューティングドライブ』が手に入りました。
形状はどことなく某ガン●ムのフィン・フ●ンネルに似ている気がします。
でも今のところ★12武器を強化するだけの予算がないんですよね....
強化率緩和までおとなしく倉庫にしまっときましょう。
では今回はこの辺で

ほんじゃ、またな!

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