その日の前日、全アークスの女性が店で売っているチョコレートを買い漁り
手作りのチョコレートを作りはじめた。
愛する男性、または親しい友人ににチョコレートを渡す ために...
その日を人は『バレンタインデー』と呼ぶ。
この日に手作りチョコを渡すとより関係を深められる
と、あるチョコレート会社が売り上げをあげるために
流したデマだがその目論みは見事にヒットした。
話を戻すが、その準備のため女性たちは各々の想いを込め
愛する者のハートを掴むため、または友情を深めるためにチョコを作る。
当然、第104部隊の女性陣も例外ではなかった。
今回はそういうお話....

― ウィスティリア号 サトリン食堂 ー
 みなさん、こんにちは。アレックスです。
今はメンちゃんとピータンさんそして新しく入隊した
タマモ=イナリことタマちゃんと食事中です。
 「え?ばれんたいんでー?」
メンちゃんは昼食のサンドイッチを手にしながら、
話を切り出してきたピータンさんの話を聞いていた。
「そう、バレンタインデー!女性が好きな男性や友達に手作りチョコを渡す日なんだよ!」
空色の髪がキラキラでサラサラな美少女―
ピータン=ナーパイスさんが目を爛々と輝かせながらそう口にする。
彼女はこの104部隊の指折りのフォースの1人で、自称魔法少女。
幼いころからアークスの数々の部隊を渡り歩いていて数多の修羅場をくぐって、
いまはこの104部隊で日々テクニックの研究に没頭しています。
そしてとても美人で純情でキュートなお方なんです!
「だからピータンさまが一緒にそのチョコレートを
作ろうとお誘いされたのです」
上品に箸を使ってアクルプスの稚魚の開きをつまんでいる
透き通るような銀色の髪の少女のタマちゃんがそう言う。
彼女はこの部隊に入る前はアークスでの裏方、
支援部隊に所属していて、日頃の成果が実って晴れて正規アークスとして
この部隊にいるの。御家はかなり有名なんだそうだけど今は絶縁中なんだって。
ちなみにこの104部隊、通称『グリシーヌ』の隊長は
『フジ=セイハーム』とってもカッコイイキャストの男性で
部隊でも1,2を争うほど強い人でメンちゃんの想い人だったりします。
日頃は隊長っぽくはないんだけれど、戦いの時となると人が変わったみたいに
みんなを守ろうとする ― そんなところが魅力的なんだなと思っています。
「だからね今度の休日、メンちゃんとアレックスも一緒に作らないかなと
思うの、黒さんに作り方を教えてもらいながらね」
ピータンさんがそう言ってくれる。
わあ!チョコ作りのお誘いなんだね?うれしいなぁ。
私にもお呼びがかかるなんて!
「うん ! ぜひとも一緒にさせて ! 楽しそう ! 」
私はすぐさま了承したけどメンちゃんは ―
「折角のお誘いだけど、ごめんね私は遠慮するよ」
メンちゃんはニッコリ笑いながらそう言った。
「そっか~残念」
ピータンさんも残念そうに呟く。
「本当にごめんね。あ ! 私そろそろ仕事行かなきゃ。
それじゃ、また後でね~」
そう言ってメンちゃんは食堂をあとにした。
 
 その晩、私はメンちゃんの部屋の前を通るとき妙な物音を聞いた。
盗み聞きは悪いと思いながらも私はそっと入り口のドアに耳を当ててみると―
「ん~、道具と材料は揃えたけど何から始めればいいんだろう...
やっぱりピータン達と一緒に...って何弱気になってるの私 !
1人でやらないと意味がないんだから ! とにかく気合いよ ! 気合い !」
話の内容からしてチョコをつくっているらしい。
そして、しばらくして―
ボンッ ! ドカンッ ! ゴォォォン....。
という、明らかに調理で発生してはならない爆音や
「キャッ!」
と、メンちゃんの悲鳴まで聞こえてきた。
チョコ作りの過程でそんなことが起こりえるのか!?
「こ、これは大変だぁ!」
「待ちなさい!」
思わず部屋に入ろうとする私を背後から止める声がした
振り返ると私もよく知っている人だった。
「クロ副隊長...」
この部隊の副隊長を勤めているクロ=シュガーリィさん、
年齢不詳過去の経歴も全て不明、謎多き人。
唯一わかるのはなんでも出来るということで、私もよく世話になってたりする。
「クロ副隊長なんでですか ?」
問う私にクロ副隊長は静かに言う。
「これはあの娘が自分1人でやり遂げようとしてることよ。
他人が口を出していい領域じゃないわ。 でも―」
再びメンちゃんの部屋から爆音と悲鳴があがる。
「ヒントぐらいは教えてあげてもいいわね」
クロ副隊長は苦笑しながら指をパチンッと鳴らす。
すると何処からともなくペタペタと足音をたてながら
巨大なカエルの着ぐるみを被ったラッピーが現れた。
このウィスティリア号艦内で放し飼いされている巨大ラッピーの一匹、フログだ。
なぜかクロ副隊長に従っていて身の回りの世話から戦闘までこなす(しかも結構強い...)
そのフログの手には一冊の本が握られていた。
「『初心者でもできるチョコレート作り』?」
そしてフログはその本を両手で持ったままメンちゃんの部屋へと入っていった。
しばらくしてまたメンちゃんの声が聞こえてきた。
「ありがとーフログ ! フログの分も私頑張って作るからね」
「ゲコゲコ」
フログが帰ってくるとクロ副隊長は自分の部屋の方向に歩きながら言った。
「ヒントはあげたわ、ここからはあの娘がすること。
あなたも覚えておきなさい、想いを込めたものは必ず相手に届くのよ」
私は思った、クロ副隊長はなんだかんだ言いながらもこの部隊が―
104部隊が大好きなんだなって。
「あ、私もそろそろ寝ないと」
睡魔にかられて私も自分のベッドに直行するのだった。

 そして私たち104ガールズの想いを込めたチョコを作りは着々と進み
遂にバレンタインデー当日になったのでした。
ここで私は重大な問題にぶち当たった。そう、どうやって相手に渡すかだ。
直接渡すなんて恥ずかしくて到底出来ない。
だからといってこっそり渡すのも忍びない。
「う~んどうすればいいのかなぁ~」
「何をブツブツ言ってるのアレックス?」
「ヒャイ!?あわわわわ!?!」
考えていた私の背後から突然声がかけられあわてふためいてしまった。
「そんなに驚く必要はないじゃない」
背後にいたのは私の大の親友(ただし本人はそうは思ってないかもしれない)の
スレイ=フォーリス、実地試験こ時に知り合い以後行動をともにしてる。
そして、今回私がチョコを渡す相手でもあるのだ~
「ってスレイ!?」
「そうよ、文句ある?だいたいあなたは隙が多す....なに?その手に持ってるもの?」
スレイが私の手に持ってる包みに気づいてしまった!?
もうこうなったらやけよ!
「こ、これ?チョコだよ私の作った!きょ、今日はバレンタインでしょ?
だ、だからその....スレイにあげる !」
スレイは一瞬きょとんとしていたが笑いながら包みを受け取ってくれた。
「フフフ、そうだったのありがとう。これ、今いただいてもいいかしら?」
「う、うん !」
私はドキドキしながら成り行きを見守っていた。
そしてスレイは笑顔でいってくれた。
「とても美味しいわ。お返しはそうね今度一緒にショッピングなんてどうかしら」
「いいねそれ !私フルーツパフェが美味しいお店知ってるんだ~」
「あなたは食べる事ばかりね」
こうして私のバレンタインは成功した。
一方メンちゃんはというと―
フジ隊長が通る通路の角で待ち伏せしていた。
メンちゃんの手に握られているのは到底チョコレートと呼べる代物ではなかった。
一般的には『メイト』とよばれるアークスに支給される回復薬である。
実はこれメンちゃんが考案したキャストでも食べられるチョコなのである。
ちなみに製造方法は乙女の秘密だったり。
そんなチョコメイトを持って待ち構えていると―
〔来た...!〕
何も知らないフジ隊長はメンちゃんが待ち構えている角へと
どんどん近づいてくる。
〔もう少し...もう少し...今だっ!〕
「おわっ!?なんだ!?」
突然角から飛び出してきたメンちゃんにフジ隊長は一瞬反応が遅れる。
その絶好の好機をメンちゃんは逃さなかった。
メンちゃんはキャストのメイト注入口(他の種族で言えば口に当たる)を
強制開放させそこに―
「フジ!これを―受け取ってぇ!!」
「グボッ!?!?」
メンちゃんのチョコメイトがガッポリとフジ隊長の口に叩き込まれる。
「ねぇフジ、チョコレート作ったの !ねぇねぇ美味しい?」
パニックに陥っているフジ隊長はとりあえずコクコクと頷くことしかできなかった。
その様子を見たメンちゃんは―
「よかった♪」
天使のような微笑みを見せたんだって。
メンちゃんのバレンタインも成功してよかったね。
 
 この様子をフログのビデオカメラからリアルタイムで見てた人がいた
「フフ、フジ最後に笑うのはこの私よ」
実はメンにこのような渡し方を吹き込んだのはクロだった。
「ホワイトデーも楽しみね」
クロの楽しそうな笑い声が静かに響き渡った。




どうも皆さん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
今さらバレンタイン物?とか言うそこのあなた!
そうです!今さらです!
本当は当日に書きたかったのだけどその時は
まだ原稿すらできていなく。
遅れに遅れて今に至ります。
ちなみにこれ原作からかなり変わっています、
ちょうどチームマスターのふじさんの
ブログで可愛い女の子がチョコレートを苦労して作るという
絵が有りましたので、許可をいただきそれの小説化をしました。
皆様は楽しめたでしょうか?
まだまだ駄文成分が抜けないものですが今後もよろしくお願いします。
それと、バレンタインがあるということは当然
ホワイトデーもあるということです。
ちかいうちにあげるかもしれませんのでその時はまたよろしく。
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!





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第104独立遊撃隊グリシーヌ
アークス第3番調査船団ソーン所属 隊長はフジ=セイハーム
旗艦はサーペント級強襲輸送艦ウィスティリア号。
他の船団の独立部隊も同様で
名目上アークスに属してはいるが、一定の管轄をもたず、
その範囲は各船団での駐留・警備から各惑星の単独調査
専用の探査シップ所有権利、さらにオラクル付近での戦闘までと幅広い。
グリシーヌ構成員は一般的なアークスより遥かに高い能力を持つ者たちだが
性格に問題を抱える連中ばかりが集められており、統率力に欠けている。
全員に一致することは「頑固者」ということ。

フジ=セイハーム
種族 キャスト 性別 ♂ 推定年齢 28歳
クラス レンジャー/ガンナー/ハンター/ファイター
第104部隊隊長。赤いマフラーがトレードマーク。第104部隊の創設者。
戦闘能力は非常に高く、たった一人で大型ダーカーを三体同時に相手に出来る程。
仲間思いで情に厚く、指揮能力も卓越しているが敵には情け容赦がない。
いつも身に付けている赤いマフラーはある人の形見の品である。
昔はヒューマンであったが、ちょっとした油断により
キャスト転生手術を受け今に至る。
キャスト化の弊害で本来の力(ヒューマン時代)の10%しか出せなくなっているが
一時的にリミッター解除し、コードDTDを起動することによって
5分間だけ80%までの力を解放することができる。
なお、100%解放出来ない理由は現時点で構成されている
フジ自身の身体のパーツではその力に耐えきれず自壊してしまうためである。
DTD発動中は各部装甲が排熱量を上げる為に展開され
内部フレームが高出力のフォトンによって蒼く輝く。
訓練生時代には当時としては異例の成績を修めており、
フジを含めた上位4人は「ルーキーズフォー」と呼ばれていた。


クロ=シュガーリィ
種族 ヒューマン 性別 ♀ 年齢 ?? クラス チャレンジャー
第104部隊副隊長。フォトンの性質を自由に変化することができる
非常に珍しい体質を持っておりあらゆるクラスの能力
あらゆるフォトンアーツ・テクニックを使用できる。
ただし自由に変化できるということは不安定ということでもあり、
能力もフォトンの性質が固定されてる人と比べやや劣る。
等の本人は足りないものは技術で補えばいいという考えを持ち、
あまり気にしてはいない。
部隊随一の物知りであり、その知識は部隊員へのアドバイスに一役かっている。
部隊の予算の管理は彼女が全て行っており、勝手に部隊の予算に
手を出す者には、たとえ上官だろうと容赦なく使った額の3倍の費用を請求する。
返済できない場合は1ヶ月の間、彼女の下僕として扱われる。
ちなみに隊長であるフジは3ヶ月連続で彼女の下僕となったという噂がある。
上記の噂が原因で他の部隊からは「彼女こそ104部隊の裏のボスだ」言われている。
料理が趣味で時折、ウィスティリア号艦内で料理教室を開いている。
余談だがクロの部屋には何故か赤い色のラッピースーツと
その隣に暴徒鎮圧用の刀、ハリ・センが飾られている。


ピータン=ナーパイス
種族 ニューマン 性別 ♀ 年齢 17歳 クラス フォース/テクター
104部隊殲滅班担当。フォトンの影響を非常に受けやすい体質で
使うテクニックの属性で髪や瞳の色が変化してしまう。
(デフォルト→水色 炎→赤 氷→深い青 雷→金 風→緑 光→白 闇→黒)
彼女は歌って戦える魔法少女系アークスを目指しており、
将来的には全アークス船団で大人気アイドルのクーナを越える事を夢見ている。
演算能力が高く、複雑な式をもつ上級テクニックも簡単に扱う。
それだけでなく使うテクニックを自分専用に再構築、最適化し
効率化させつつ威力を大幅に上昇させるなど
(燃費5で威力3のテクニックを燃費1で威力6にするようなもの)
ことテクニックの扱いについては天賦の才を持っている。
広範囲で高威力な攻撃を好んでおり、殲滅戦では彼女の右に出るものはいない
しかし、あまりにも範囲の広い攻撃のため時折味方を巻き込むことがある。
(恐らく彼女がこの部隊に送られたのはそういう理由だったのかもしれない)
現在彼女が挑戦してることは2つの異なる属性のテクニックを合体させる
複合型テクニックを開発することだが、あまりにも複雑な式に
苦戦していて現在のところ失敗続きである。







どうも、みなさん。おはこんばんにちわ。
ヴィスです。
今回も更新が長引いてしまい申し訳ありません。
一応、いいわけ程度に言わせてください。
リアルがめちゃくちゃ忙しいのです
もちろん合間を縫ってやろうともしましたが途中で寝るという体たらく
あげくの果ては書いていたデータそのものを誤って削除.....
もうここら辺でやめましょう...

みなさん報酬期間はいかが過ごしましたか?
ドゥモニに泣かされた人もいれば完勝したかたもいたでしょう。
私の結果は後日ブログで発表いたしましょう。

ちなみにこのプロフィールはモデルにしている実際の人達とは
全く関係ありません。(姓は本人達のIDネームをもじって勝手につけてます)

では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!

スレイ=フォーリス
種族 ヒューマン 性別 ♀ 年齢 23歳 クラス ファイター/ハンター
本作の主人公で、現在は第104独立遊撃隊『グリシーヌ』に所属している。
10年前に起きたダークファルス襲撃事件での数少ない生き残りの一人でもある。
幼少のころから実家の機械整備仕事などの手伝いをしていたため、
武器の整備やキャンプシップの整備はお手の物。
それだけでなく、複合型武装『トリアイナ』を自作するなど
機械技術に関しては天才的才能を秘めている。
アークス最終試験で偶然会ったアレックスと共にナベリウスの実地演習を
受けていた最中にダーカーの襲撃に巻き込まれ、応戦するも包囲され窮地に立たされるも、
偶然通りかかった第104独立遊撃隊のピータンとカフカに救われ
彼女らの保護下にはいる。その後本部からの命令により104部隊に編入させられる。
過去の事件で父 ジン=フォーリスとアークスで街の警備隊を勤めていた
兄 エルノア=フォーリスを失っており、ダーカーにたいしては異常とも言える
怒りを見せる。特に二人を失う原因を作ったダークファルス『若人』と対峙したときは
仲間の静止をも振り切って斬りかかるなど暴走する一面が見られた。
普段の性格は冷静沈着で、戦闘技術は平均値を遥かに越えている。
命の恩人である104部隊の隊長フジには深い恩義を感じている。
いつも隣にいるアレックスに対しては最初は鬱陶しく思っていながらも
徐々に心を開いていき、今では良き相棒という関係である。
余談だが、昔からの日課で日記を書いている。

アレックス=エストニア
種族 ヒューマン 性別 ♀ 年齢 17歳 クラス レンジャー/テクター
自称スレイの親友、本人曰くスレイからどう思われようとも親友という関係は変わらないらしい。
スレイと同じく本部の命令で104部隊に編入された。
過去の経歴は一切不明、アークスになった理由はあるものを調査するためだという。
ナベリウスの実地演習でスレイに出会い、以後彼女と行動を共にする。
性格はスレイの真逆とも言えるほど明るくそして天然である。
あらゆる言語を熟知しており、アークスの翻訳機でも※1翻訳しきれないもの
まで翻訳出来るなど意外な才能をもっている。
非常に大食いで隊長のフジからはフードファイターとしても生きて行ける
と言わしめた程。大好物はサト=リンが作る※2特製味噌カレー特盛り定食である。
時折暴走するスレイのブレーキ役。
※1 ラピケットにいった時に通常の翻訳機では翻訳できない
言語のひとつラッピー語を平然と翻訳している。
※2サト=リン特製の味噌カレーは104部隊ではその不味さから
恐怖の代名詞となっているカレーである。
食べた者は基本的に医務室に送られ適切な解毒薬処方される。


どうも、皆さん。
おはこんばにちは、ヴィスです。
今回はキャラクター設定の紹介ですかね。
今さらなかんじですけどね(笑)
今後も104部隊サイドのキャラクターも紹介していきたいですな。
そういえばゲームでは今回のアプデで
報酬期間に入りましたね。
この日を待ち望んだ方々もたくさんいると思います。
私もこの期間でどうにか装備を整えていきたいですね。
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!

― 惑星ウォパル 海底遺跡 ―
 海上で激しい戦いが起こっている最中、
討伐班の先行していたフジ、クロ、メロ、カフカ、スレイ、サト=ニーの6人は、
『パンドラ』の調査隊が使ったルートを通り海底遺跡へと到着していた。
「ここが、海底遺跡...」
七色に耀く遺跡、洞窟の天井を見上げれば美しいウォパルの海
その幻想的で不思議な光景にみとれていたのも束の間、
「....早速出てきたか」
フジがそう言ったと同時に周囲の空間が歪み始め真っ黒い大小様々な穴が開く。
穴から出てきたのはスレイ達が知っている、虫型や甲殻類型ではなく
鳥をモチーフにしたかのようなダーカー、明らかに新種だった。
そして大きな穴から他の鳥型ダーカーとは比べ物にならない程の殺気が放たれ、
中のものがゆっくりと姿を表す。
それは鳥の頭に馬のような身体に、上半身と下半身に計4本の腕をもち
それぞれの手に2mを越える程の巨大な武器を携えた異形の大型ダーカーだった。
「ブリュー・リンガーダだと! みんな、油断するなよ奴は強いぞ」
どうやらフジはこのダーカーと以前戦ったことがあるようだった。
「多分あいつが頭だな...カフカ!、あいつはあたしらで仕止めるよ!」
「はい!先輩!」
メロはヤスミノコフ2000Hを、カフカはラミアシニコフを手に
周囲の鳥型ダーカーを蹴散らしながらリンガーダに接近する。
メロとカフカの接近に気づいたリンガーダは上半身にかけている巨大な2つのリングを飛ばし、
自信も巨大な槍を振りかざし猛然と二人に襲いかかる。
リンガーダの二本の槍を前面に突きだした一直線の突進を
メロは左にカフカは右へと回避すると同時二人はに無防備となったリンガーダの
背後にフォトンコーティングがされた鉛の銃弾とピンク色に輝くフォトン弾を
雨あられの如くあびせかける。
だがその攻撃は先ほど飛ばした2つのリングが射線に入り、盾となって防いでしまった。
それを見たメロは舌打ちをする。
「あのリングが邪魔だ」
カフカも同意するように頷く。
「先輩、この前やったコンバットパターンなら...!」
「ダメだ、あれはまだ未完成だろうが」
カフカの意見をメロは否定する。
しかし、カフカは尚も食い下がる。
「やれます、やらせてください先輩っ!」
「....」
メロはカフカの目をじっとみつめた。
それはまるで、『お前に覚悟はあるんだな?』と言っているようだった。
カフカもまた真っ直ぐな視線でメロをみつめ返す。
「....わかった、好きにしろ。だけど失敗は絶対に許さないからな」
「はい!」
そしてメロとカフカは目を閉じ静かに息を吐き全身にフォトンを集中させた。

 一方、フジ、クロ、スレイ、サト=ニーの四人はリンガーダ以外の
ダーカーを掃討していた。
スレイは目の前のパルチザンを持った鳥型のダーカーを斬りふせると
メロとカフカの様子がおかしいことに気がついた。
二人はただ目を閉じて立っているだけなのだ。
だが、それはみるものを威圧するなにかが確かにあった。
そのなにかに感付いているのかリンガーダも迂闊に攻撃をしかけてこない。
それを見ていたサト=ニーは二人がこれから何をするのか分かったのか手をポンと叩く。
「あの二人"CBR"をやるつもりじゃの」
「"シビル"?」
スレイは思わず聞き返す。
「あの二人が対大、中型ダーカー用に考案したコンバットパターンじゃよ。
決まれば大概の敵は一撃じゃろ、ただ弱点も多くてな使いどころを選ぶ。
それに、まだ完成すらしてはいなかったはずなんじゃがな」
と、説明しながらもサト=ニーの手にもつ刀スサノショウハは止まることなく
確実にダーカーを一体一体屠ってゆく。
「完成してないって大丈夫なんですか!?」
「そろそろ準備ができたみたいじゃな」
「無視しないでください!」
 
― 惑星ウォパル 海底遺跡 ―
 「あいつらがルーサーが始末しろって言ってたやつら?うっわ弱そう」
「敵は見かけで判断するなと俺は教えたはずだが?」
「...すんません」
「リンガーダがいるじゃん、リーダーあの人たち殺られたりしないよね♪」
「この程度で死ぬやつらなら俺達が出る必要はない」
「とか言いながらリーダーが一番出たそうじゃない」
「フッ当然だ。今回は俺の相手にふさわしいやつがいるからな」
そう言った男の目には猛然と戦う104部隊隊長 ― フジしか映っていなかった。
(今日こそはお前の命をもらうぞ フジ...!)




どうも皆さんおはこんばんにちは。
ヴィスです。
相変わらず遅い更新となりましたがいかがだったでしょうか?

最近ゲームの方ではチャレンジクエストなるものが増えましたね。
個人的にあれは物凄く良いものだと思っています。
今まで見向きされなかったコモン武器等が表立って活躍できるという点が
本当に素晴らしいと。
あと、攻略するには今まで以上に"協力"というのが重要不可欠でしたね。
これからもこういうものを増やして欲しいですね。

余談ですが今回で今まで書いた小説の本数が55本目になりました。
最初書き始めた頃は50本で辞めようとしていたのですが
気付いたらこえていました(笑)
これも、いつも見に来てくれる人達のお陰かなと思っています。
これからも長く短いかも知れませんがよろしくお願いします。

ほんじゃ、またな!

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