海底遺跡でハイラントが奇襲をかけてきたと同時刻、
海上のウィスティリア号に新たな脅威が迫っていた....
― 惑星ウォパル 海上 ― 
「救護班急げ!重傷者の治療が最優先だ!」
「わかってますけど人員が足りないんですよ!」
「文句をたれてる暇があるな手を動かせ!手を!」
 次々と運び込まれる負傷者で艦内は騒然としていた。
「負傷者なおも増大!」
「大規模なダーカーの転移反応あり!このままでは探査部隊が囲まれます!」
「部隊を撤退させろ!作戦は中断する、人命救助が最優先だ!」
 これ以上は危険と判断したカリーニンは作戦中断の指示を告げる
しかし―
「...だめです、通信が妨害されています!」
「なんだと!?」
 この予想だにしない事態はさすがのカリーニンも驚いた。
(惑星から衛星軌道上への砲撃....中規模の艦隊による攻撃....
探査部隊への謎の部隊からの奇襲...そして通信妨害、これは...)
このことからカリーニンは1つの答えを導きだした。
「嵌められたか...」
「え?」
 カリーニンの呟きが聞こえていたのかオペレーターの1人が反応する。
「いや、気にしないでくれ老いぼれの独り言だ」
「はい!」
オペレーターは再び端末に向き合った。
カリーニンは深く椅子に座り直すと探査部隊の打開策を考え始めた。
「なぜ、皆に言わないんですか?」
 不意にかけられた声に思わず振り向く。
声の正体は副艦長のクァルタだった。
「なんのことだ?」
 当然なんのことかは察していたがわざと知らないふりをした。
「わかってらっしゃるんでしょ?私たちが嵌められたってことを」
「皆の不安を煽る必要はないと判断しただけだ」
「考えたくはないが部隊内にこちらの情報をまわしてる者がいる
下手にばらせば何をするかわからない、だから伏せたのでは?」
「………」
「図星と受け取っておきます」
 カリーニンはそれ以上口を開くことはなかった。
ドォォォンッ!
 艦に突然強い衝撃が走る
「被害状況を知らせろ!」
「艦底部に被弾!損傷軽微です!」
「海底に巨大な生体反応3!生体反応からエネルギー反応確認!攻撃、来ますっ!」
 再び艦が激しく揺れる
「生体反応の解析完了!バル・ロドスです!」
 オペレーターの報告にカリーニンは舌打ちをした。
「よりによってこんなときに厄介な奴等が来たな。迎撃しろ!」
「駄目です!艦の死角に入り込まれています!」
 それを聞いたカリーニンは苦虫を噛み潰したような顔をしてコンソールをダンッと叩く
「小賢しいやつらめ...」
「艦長、これ以上被害を出さないためにもこの場から撤退を提案します」
「駄目だ許可できん。今この場を離れればフジ達を失うかもしれん」
 クァルタの提案をカリーニンは斬って捨てる。
「戦況をよくお確かめください艦長。海底遺跡の周囲にはダーカーの大群に囲まれ
通信妨害で救助も困難、海中には大型海王種3体がこの艦を狙っています。
少数の人を救う為にあなたはこの艦のクルー達も危険にさらすつもりですか?」
「.....」
 クァルタの意見はもっともなものだった。
だが、カリーニンは敢えて沈黙を保っていた。
「黙っていては仕方ありません。今から作戦指揮は私が―」
 クァルタが最後まで言い切ろうとしたときだった。
オペレーターの1人が艦の異変に気づいて言う。
「艦長!艦の後部ハッチから水上ボートが二隻出撃しまいした!」
「何ですって!?一体誰が無断でそんなことを!」
 クァルタの疑問の答えはすぐに出ることになる。
「ボートから通信です」
「繋げ」
 オペレーターはすぐさま実行に移した。
通信してきた相手は戦闘班副隊長コーラルだった。
「コーラルからウィスティリア1へ、艦長すまねぇなあのウナギ共をぶったおす
ためにボートをちょっくら拝借させてもらうぜ。止めても無駄だからな
あたしたちはやられて黙ってるような奴らじゃないのはわかってるだろ?」
 コーラルの勝手な物言いにクァルタがコンソールを叩き激昂する。
「なにを考えてるんですかあなたたちは!すぐに帰還しなさい!
勝手な行動をして部隊全体を危険にさらすつもりですか!!
この状況をわかっててそんな行動に出てるんですか!?」
「わかってないのはあんただぜ副艦長さん」
「なっ」
 クァルタの怒声をものともしないコーラルは呆れたように答えた。
「あたしら第104独立遊撃隊はな、例えどんな状況だろうと決して仲間は見捨てない
そんなフジ(あいつ)の志のもとに集まった部隊なんだよ。
まあ、あんたみたいに軍人気質に凝り固まった考えじゃ理解できないだろうけどな」
「くっ....」
 今度はクァルタが黙る番だった。
それを見たカリーニンは笑いながらクァルタに向かって言う。
「ガハハハハハ!ま、そういうことだクァルタ副長。今のこいつらを止めることは
艦長の俺どころか隊長であるフジですら無理だろうな」
 そして今度はコーラルの方に言う。
「これより艦付近にいるバル・ロドス三体を討伐作戦を発令する
作戦命は『ポール&ラインフィッシング』だ。思う存分暴れてこい!」
「了解だぜ艦長、そうこなくちゃな!」
 その言葉を最後に通信は切られた。
「なにもできないというのがこんなにも歯痒いものだとはな...」
 カリーニンは誰にも聞こえない声でそう呟いた。


 

 どうもみなさん、おはこんばんにちは。
ヴィスです。
 まずは生存報告次いでに一言、
長い間待たせてすみませんでした(アレ?マエモイッタヨネ?
正直に言います、最近小説を書く気力が上がりませんでした。
今月からは頑張っていきたいと思いますので、
まだ見てくれてるひとはよろしくお願いいたします。
 今回作戦命でポール&ラインフィッシングは一本釣りの
英語訳です。PSO2をしてる人ならバルロドスとこれは
切っても切り離せない関係でしょう。
 ゲーム内の報告もしないとなー
では今回は短めですがこの辺で
ほんじゃ、またな!
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