工事現場で忙しく動き回る三体の大きな人型の影。
緑色の塗装はところどころ剥げており、その下から赤黒く錆びついた地金が
のぞいている。くたびれた、ずんぐりした姿には、まるで古ぼけたぬいぐるみ
のような愛嬌と哀愁があった。
 パワー・シルエット、通称PS。ここ数年ほどでじわじわと普及しつつある、
二足歩行の人型重機だ。
 アークスの型兵器で知られるAISの技術を応用しているが、全高は6メートル弱と
一回り小さいサイズとなっている。
 また、動力はフォトンエンジン、駆動系も総油圧式と、性能はAISに遠く及ばない。
「あっちい.....」
〈アトラス〉の操縦席でアレンはげんなりとうめく。
 アレンが使っているPSは、〈アトラス〉という機種。オラクル内シェアの7割以上
を占めておりPSの代名詞となっている。
「くそ、エアコンが壊れてるんならちゃんと修理しろよ」
『どうした、操縦技術は一人前にできて、忍耐力のほうは半人前以下かバカ生徒』
「そっちこそ、約束通りちゃんと単位くれよ」
 無線機越しに、心温まる罵声をかわすアレンと担任教師。
美しき教師と生徒の絆を、周囲の作業員たちは呆れ顔で見守っていた。
 第158番艦〈ナガレ〉は他のアークスシップより工業が発展した場所である。
オラクル内でのAISのパーツの約3割がここで生産されている(しかし今日までAISが
配備されてはいなかった)
 その工業発展地域周辺にはアレンが通う工業系の学校も多く、
度々実地試験や訓練と評した工業の手伝いをしたりもする。
(ちなみにアレンの通う学校は入学の際、アレンのような希望者のみに二足歩行重機の
免許を特別にとらせることも出来る)
『よーし、そろそろ飯にするぞ!』
 担任教師のベアの声が無線機越しに聞こえた。
時計を見るとすでに昼頃になっている。
「やっとかよ....」
うめくアレンはそのときになって、始めて自分が空腹であるということを知った。
「あ、やべ....」
 そして自分の昼食の弁当を教会に忘れてきたことも。
ため息をつきながら停止させた機体から降り、
ベア教師やここの作業員たちが集まっているところへ向かう。
 ベアがアレンのげんなりした顔をみてにんまりと憎たらしく笑った。
「どうしたアレン、弁当でも忘れたって顔だぞ?」
 この憎たらしく顔面に必殺のストレートをぶちかましたくなる
激しい衝動をアレンはどうにか抑え込んだ。
「そうだよ、当たりだよ。くっそう...」
「まあまあ、落ち込むなバカ生徒お前の弁当はな―」
「お兄ちゃんのスカポンタン!」
「!?」
 ベアが言い切る前に聞き覚えのあるかん高い声が
アレンの耳に届く。見るとベアの背後からここにいないはずの
セルフィが弁当の包みを手にひょこっと現れた。
「セルフィ!お前学校にいるんじゃないのか!?」
 アレンは思わぬ妹の登場に驚きを隠せないでいた。
セルフィは右手に持った包みをアレンに突きつける。
「お兄ちゃんがお弁当を忘れたからベア先生に
無理して連れて来てもらったんだから感謝してよね」
 そう言ってセルフィは無い胸を精一杯張って見せた。
「愚兄賢妹(ぐけいけんまい)ってやつだな。いやぁお前にはもったいない
くらい、いい妹さんだぞ、俺の奥さんにしたいぐらいだ」
「やだぁ、先生教育委員会に訴えますよ?」
「じょ、冗談だよ冗談」
 冗談半分で言ったつもりだったのだろうが、
セルフィの笑顔だが声にひめられた気迫に圧され
さすがのベアも冷や汗をかいていた。
 そんな様子を無視してアレンはセルフィが持ってきて
くれた弁当を食べるのだった。

 〈ナガレ〉に備えられているPS試運転用の演習場で一機の第一世代型AIS
〈アイス〉が静かにたたずんでいた。
『こちらバルチャー3、演習開始地点に到着した。
次の指示まで待機する』
 演習場に設けられたベースキャンプの中。通信機からバルチャー3 ―
ミーアの声が響く。
「バルチャー1了解。緊張するなよシンデレラ」
『問題ない、任務は完璧にこなしてみせる』
「俺たちはともかくクライアントの期待を裏切るなよ」
 ベルベットはかたわらのナルガをふり向く。
「予定時刻より少し早いですがどうしますかな?」
「特に問題なければ始めましょう」
 この演習は、最新技術で投影された『実体のある』ダーカーの
模倣体を対象に、様々なシチュエーションの模擬戦、
という形式に行われている。
 今日の想定状況は負傷した味方部隊を護衛しつつ目標ポイントに
向かう撤退戦だった。
 すでに大型虫型ダーカー〈ダーク・ラグネ〉1体と
小型虫型ダーカー〈ダガン〉12体が投影されていた。
『バルチャー1、1つ質問がある』
「手短になバルチャー3」
 次に返ってきたミーアの声は実にふてぶてしいものだった。
『あれを全て倒してしまったもかまわないのだろ?』
「あくまで今回は撤退戦だ―フッだがいいだろう
今回の演習はAISの性能を見せるものでもある。
やってみせろ」
『期待は裏切らせない』
 それを最後にミーアからの通信は切られた。
「はあ、あの娘の悪い癖はいつまでたってもなおらないわね」
 ベルベットの後ろにいたナムが呆れた声をあげる。
「やる気があることはいいことだ」
 そう言うベルベットをナムは鋭く睨み付ける。
「あなたもよバルチャー1」
「よし時間だ。状況を開始せよ」
 あからさまに逃げたというのはまわりからみて
あきらかだったが、それでもベルベットは厳格な表情を保ったままだった。

 第一世代型AIS〈アイス〉はその扱いやすさと信頼性において
非常に優秀な機体であり第二世代型が開発された今でも主力として
運用されている。ミーアが乗っている〈アイス〉は正確には
〈アイスII〉と呼ばれているもので基本性能はそのままに
動力源が最新型に付け替えられ(これは第二世代型と同じもの)
連続稼働時間が12時間と元の2分が限界だったものと比べれば
大幅に強化されている。これにより〈アイスII〉は第一・五世代型
と呼ばれる事もある。

 演習の結果としてはミーアが操る〈アイスII〉が開始数分で決着がついた。
〈ダガン〉12匹を40mmソリッドバルカン(模擬戦用)でまとめて制圧。
続けて〈ダークラグネ〉を味方部隊に接近させる前に
その高い機動力を存分に生かし模擬用フォトンセイバーで4本ある脚
のうち右前脚と左後ろ脚を切断、バランスが崩れたところをすかさず
〈ダークラグネ〉の後方に回り込み、頭部の真後ろにある弱点のコアに
フォトンセイバーを突き立て鎮圧。相手に反撃の瞬間すら渡さなかった。
〈アイスII〉の性能とそれを余すことなく引き出したミーアの操縦技術が
あればこその結果だった。しかし予想外の事態がこの時起きるとは誰も
知らなかった。





 どうもみなさん、おはこんばんにちはヴィスです。
このシリーズ前回の投稿からなんと半年ぶりとなってました。(汗)
仕事が忙しくてなかなか時間がとれ無いんですよねぇ...
 最近はvitaが一時期故障しちゃって(今はどうにか直ってる)
PSO2はおろかゲーム自体が出来ませんでしたね。
EP4を出遅れちゃったせいで最近はほとんどPSO2はやってません。
一度落ちちゃったモチベを取り戻すのは難しいと感じますね。
っと話が逸れました、少し今回の話の解説をしときましょう。
 このシリーズは当初から言っていたとおり私が『もしAISがアークスの主力になったら』
を考えて思い描いています。なので今回でてきたAISの技術を応用して作られた
PS(パワーシルエット)や第○世代型機
模擬テスト用の仮想標的投影機(エクストリームクエストの応用)
などそういう世界になったらあってもおかしくはないだろうというものを勝手につくってます。
まあ、その折に矛盾なども生まれて来るでしょうがそこはみなかったことにしてください。
 では今回はこの辺で、ほんじゃまったなー
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 どうも、みなさんあけましておめでとうございます
え?明けすぎだって?そんなことはわかってますよ...(-_-;)
今年も当ブログをよろしくお願いしますね。
新年早々仕事が忙しくて新年の挨拶もままならぬまま
今に至ります。
 PSO2も昨日のメンテナンスで追加されたエクストリームクエストの
ソロ版が追加されました。感想は中々歯応えがある難易度でいいですねぇ。
ステージ10で見事に二落ちしましたよ。
1シップにつき5回までしかできず1週間インターバル
1回につきエクスパス5枚飛んじゃうので毎回フルでやってると
毎週18枚(1日パス1配られる)も無くなっちゃいます。
エクスパスの備蓄が少ない人は気分転換か、自分の腕試しで
行くつもりでいけばパスの消費が少なくてすむかもしれませんね。
 さて、今回はもう1つお知らせしておく事があります。
PSO2にて所属させてもらっていたチーム「第104独立遊撃隊」を
昨晩脱退致しました。長いようで短い間でしたが本当に楽しかったです。
しかし、最近私にも思うことがあり今回のようなことになりました。
チームのメンバーにも話せる人には1人1人向き合って話しました。
その折、私自身も知らず知らずにメンバーに多大な迷惑をかけていたようでした。
未練タラタラですがあんまり神経質に考えないようにはしてるんですけどね。
まあ、これはこれそれはそれこれも1つの節目と思うようにしましょう。
 それと誠に勝手ながらチームを抜けてしまったため、当ブログの創作の
「第104独立遊撃隊」シリーズを一時自粛させていただきます。
その他のシリーズはこれまでと同じように続けさせていただきますのでご安心を。
 最後にこの場を借りて一言
チームのみんな1年半ぐらいの間にいろいろあったけど本当に楽しかったよ。
お世話になりっぱなしだったし迷惑もかけたけど楽しくやれたのはみんなのおかげでした。
もう、会わないかもしれないけどまたどこかで

では、今回はこの辺でほんじゃまったなー(^^ゞ

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