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 私たちは写真集のブースを離れ、辺りを見て回る。
並んでいるのは本だけではないようだった。
その他さまざまなラッピーグッズもあちこちの店で活発に売り買いされている。
B2サイズのラッピーポスター。ラッピーマグカップ。ラッピータオル。ラッピーキャップ。
ラッピーシューズ。ラッピーバッグ。
ほかにも手乗りサイズのラッピーフィギュア、手触り最高のマイクロファイバー製ぬいぐるみ、
陶器製の置物など、立体物も多い。
「きゅい!」
人ごみの向こうから、私たちに近づいてくる一匹のラッピーがいた。
「きゅい、きゅぴー。きゅー!」
それは深緑色のラッピーで、頭にバンダナを巻き右目には眼帯をしていた。
どこかでみたような格好なのだが……
「な、何者だ……?」
と、身構えるティオニシアさんをそっちのけに、アレックスはじいっと目をこらして
そのラッピーを注意深く観察していた。
そして手をポンっと叩くと
「もしかして、スネーク教官?」
「きゅい」
バンダナラッピーが、まるで『正解だ』とでも言うように、
尊大にそりかえって何度かうなずいてみせる。
「アレックス、なぜわかる……!!?」
もはや戦慄に近い表情でティオニシアさんは言う
私もこの格好で薄々感付いていたがまさか本当に教官だったとは……
「え、え~と、なんとなくです!」
「そ、そうか……」
さらに私たちのもとに二匹の巨大なラッピーが現れた
一匹はカエルの着ぐるみをきたラッピーで
もう一匹は巨大なカボチャを被ったラッピーである。
そしてその回りにふわふわと浮遊するキューブ状の物体が飛んでいた。
「あ!これヴァイスさんが飼ってるラッピーだ!」
「……。」
もはやツッコむことすら止めたティオニシアさん
「やあ、みなさん。よく来てくれました。」
突然ヴァイスさんの声が聞こえてどこにいるのかと
辺りをきょろきょろと見回していると
「目の前ですよ、め、の、ま、え!」
さっきから音声を発していたのはどうやらこのキューブ状の物体だった。
「あぁ、そういえばまだボディが届いていなかったんだったな」
ヴァイスさんは以前DF戦でボディを交換しあければならないほどの大怪我をしていて
今はそのコアユニットのみの状態である。
「あ、フログ、みんなにあれを渡してください」
「ゲコ」
カエルラッピー(以後フログ)はヴァイスさんの指示を受け
背中の巨大なリュックサックをごそごそと探り、
ヘッドセットを三つ取り出した。
「ゲコ」
「何?これ?」
「え、なんだ?」
「多分『つけろ』って言ってるんだよ」
こくこくとうなずくフログの目の前で、私とアレックスとティオニシアは
ヘッドセットを着けた。
『お前たち、聞こえるか?』
と、ヘッドセットからスネーク教官の声がした。
目の前のバンダナラッピー(以後蛇ラッピー)は両翼をぱたぱたとさせて、
きゅいきゅい言ってるだけなのだが、中の教官の声を無線で飛ばして、
ヘッドセットに伝えている仕組みである。
『お前たちがなぜここにいる?』
「昨日、ヴァイスに誘われたんだ。それよりスネーク、お前もなかなかかわいい趣味をしているな」
『き、気にするんじゃない』
いいものを見た、今度みんなの前で恥をかかせてやる、と私は心のなかでニヤリと笑った。
「で、ヴァイスさん。なんなんです、これは?」
会場を見回す。『ラッピーマーケット』とやらはいよいよ盛り上ってきたようで、
あちこちから歓声や拍手が鳴り響いていた。
まあ、歓声は『きゅーーっ!』で、拍手はペチペチと翼を打ち鳴らす音だが。
「見ての通りのイベントです。年に一度、アークス全シップから同好の士が集まり、
物質や情報のやりとりをするんです」
「オンリーイベントってやつか。ここまで大規模なのは珍しいが……」
と、ティオニシアが言った。
「ら、ラッピーだけをテーマに集まってるの?これだけの数がですか!?」
『そうだ』
驚く私たちを引き連れ、教官とヴァイスさんとラッピー二匹は会場を歩き出した。
「私が各惑星に生息する巨大ラッピーを捕獲して飼ってることは知ってますよね?」
「あ、はい」
ヴァイスさんは以前その巨大なラッピーを引き連れ全アークスに
ラッピーの素晴らしさ、愛らしさを布教しようとしたことがある。
だが結果は大惨敗だった。物好きな一部のアークスに喜ばれただけで終わり、
ほとんどのアークスは恐怖の対象として捉えられていたと聞いている。
『先日、このイベントの主催者がその布教を知って感銘を受け
ヴァイスを招待したんだ、ちなみに俺もラッピースーツを軍用の強化服に
徹底改造してアークス中の軍や警察に販売しようとしたが、大赤字で終わった……
まあ、主催者がその事も知って俺も招待されたんだがな』
すぐそばを青いラッピーが通り、蛇ラッピーとヴァイスさんに
『もきゅっ』っと会釈していった。ほかの参加者も似たような反応である。
なにやら彼らはこのラッピーたちから、ひとかどの敬意を受けているようだった。
『この通り歓迎されている』
「ってか、そもそもラッピーって何なんだ?どこの惑星にも生息する謎のかわいい生物じゃないのか!?」
『それは私から説明させてください』
と、ヘッドセットの音声に新たな声が割り込んできた。
そばを見ると、白いラッピーが私たちに近づいてくるところだった。
白いラッピー。
雪のような純白の羽毛に、落ち着いたつぶらな瞳。銃士隊を思わせるような
つば広の帽子には、黄色い羽飾りがゆれていて、
左肩には上品な刺繍のマントをつけている。
きりっとしたくちばし。ただよう風格。
見るからに地位の高そうなラッピーであった。
いや、ラッピーの世界に地位の高低があるかどうかは知らないが、
とにかく偉そうなラッピーなのである。
そして私たちは、その白いラッピー(以後白ラッピー)にラッピーの生態から
歴史まで長々と聞かされるのだった。



どうも、みなさん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
パート2いかがだったでしょうか?
なるほど、おおき過ぎるかわいいは、異様に見えるわけか。。。。
第二部の準備も着々と進んでおります、内容的にはあまり言えませんが
PSO2の緊急クエストでお馴染みのものがベースとなる予定です。
いつも見てくれてる人に何で投稿ペースが落ちないの?
と以前聞かれました、う~ん何ででしょうねぇ
いまいち自分でもわかってない感じですが
しいてあげるとすれば、応援してくださる人達がいるからですかね?(ぇ?
では今回はこの辺で
次回「羽毛の絆」パート3を楽しみにしていてください!
ほんじゃ!待たな!
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第104独立遊撃隊 104部隊の休日「羽毛の絆」パート3

第104独立遊撃隊 少女の記録〔104部隊の休日〕「羽毛の絆」

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