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 ほどなくして特設ホールにラッピスーツ参加者が集まった。

総勢300匹のラッピー。
このイベントに参加したラッピーすべてが、ここに集まったのである。
見渡す限り、つぶらな瞳。
赤、青、黒、瑠璃色、黄金色。
迷彩仕様、サンタ仕様、紋付き袴仕様。
あらゆる色、あらゆる扮装のラッピーたちがステージ上の白ラッピーを見つめていた。
「こ、こんなにいたなんて……」
私はあきれ顔でつぶやいた。
白ラッピーこと羅秘太代表が300匹のスーツ参加者に
状況を説明する。
「きゅい、きゅい」
と、白ラッピーが言った。
「きゅきゅきゅい。きゅぴっぴ。きゅーきゅきゅ、きゅぴー……」
その言葉を聞いて、300匹のラッピーたちの間に
困惑のざわめきが起きた。
「きゅいきゅいきゅー!」
一匹のラッピーが責めるように叫ぶ。
「きゅぴきゅぴ……」
と、白ラッピーは自身の非を認めながらも、話を続けた。
「きゅー。きゅいっきゅっ、きゅー。ぴー、きゅきゅ、きゅー?
……きゅいっ!きゅきゅぴー、きゅぴきゅぴ!」
白ラッピーの熱い言葉。
その悲壮な決意に、300匹がはっとした。
「きゅー!きゅー!きゅー!」
300匹はうなずきあう。白ラッピーはなおも熱弁をふるう。
「きゅー、きゅきゅ?きゅぴ、きゅ!」
その通りだった。
「きゅきゅっ!」
きっとそうなるだろう。だがー
「きゅ!きゅー!きゅぴきゅー!」
その一言は彼らの心を強くゆさぶった。
天よ、地よ、ここに見よ。
われらは集う。羽毛の絆をもって。
われらは誓う。キュートなくちばしの自由を。
そしてわれらは戦うのだ。
我が身をなげうち、この地を第二のラッピーの楽園として、
その名をどこまでもとどろかせよう。
と、言ったかどうかはアレックス以外には分からないが、
なにやら感銘を受けた様子の300匹は、
一斉にフワフワの羽毛のついた腕を振り上げ、
勇ましい雄たけびをあげた。
『きゅぃーーーーーーーっ!!!』
イベントホールが震撼する。
スタッフたちの号令と共に、300匹の迎撃準備が始まった。

一般参加者の協力で、会場中からゴミ箱のフタとモップがかきあつめられ、
300匹の武装とした。
ゴミ箱のフタは盾。モップは槍である。
ちなみに、私たちも戦いに参加すると申し出たが
(もともと暴徒鎮圧もアークスの仕事の一つである)
羅秘太代表が
『これは我々ラッピーの存続をかけた戦いです。
他の者の手を借りればリリーパどもに笑われてしまいます』
と言い断っている。
ラッピーマーケット準備会・特別混雑対策班の参謀に任命された教官は
埠頭と陸地とをつなぐ橋を戦場に定めた。
 悲壮な覚悟で迎撃地点へと向かう300匹を、
一般参加者が辛そうに見送る。
中には妻や子と抱き合い、別れを惜しむラッピーの姿も散見された。
妻子の身でありながらその趣味はどうなのかという
意見もあるだろうが、とにかく涙を誘う場面だった。
「教官、この作戦はあまりにも無謀です!」
行軍する300匹のかたわらで、私は蛇ラッピーに訴えかけた。
「こちらは300、対する向こう側は3万です。こちらは1匹につき100人を
相手にしないといけない計算になります。兵力の差は明らかです」
『確かに、計算上はそうだ』
蛇ラッピーはもきゅもきゅっと同意した。
『しかし戦術を駆使すれば、この不利な状況を覆すことも可能だ』
「し、しかし……」
『案ずるな。この戦いは必ず我々が勝利する。
そしてこの戦いは歴史的な戦いのひとつとなる。
おまえは歴史の目撃者となるのだ』
「それは、絶対にありません」
『それに最後の手段も用意してある』
「……教官、ウィスティリア号の遠距離射撃で皆殺しはだめですからね」
『………。わかった、そのプランは除外しておこう』
「って本当に考えてたんですか!?」
『とにかく俺は指揮をとらなければならない。行ってくる』
蛇ラッピーはピョコピョコと去っていく。
「自身があるのは結構だが。怪我はするんじゃないぞ」
300匹の隊列と共に遠ざかる深緑とフログとパンプキンの背中に
呼びかけると、三匹はもきゅっと羽毛に包まれた腕をあげてみせた。



どうも、皆さん。おはこんばんにちは。
ヴィスです。
時間がないのでちょっといい加減なできになってしまい申し訳ありません
ペースは落ちますが自分でも納得のいく作品が書きたいので
ゆっくりと更新していきます。
ご了承くださいm(__)m
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな! 
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