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「ふん、たわいもない」
 バルダスはレギアスの模倣体であったフォトンの結晶と模倣品であろう
刀身が折れたヨノハテをみて吐き捨てるように言った。
 勝負は一瞬だった。バルダスの黄色に輝かせたアトリブートの
抜き身を見せない居合いがヨノハテの模倣品ごとレギアスの模倣体を寸断したのだ。
「そ、そんな嘘でしょ....アハハ....そんなに簡単に殺られるわけが...アハハハアハハ...」
 ナキータは余程絶対の自信があったのか一瞬でやられた二人を見て
驚くを通り越して奇妙な笑い声をあげていた。
 バルダスはアトリブートを持つ手を握り締めナキータに向き直る。
ナキータも笑うのをやめた。
「偽者とはいえ私に友人を斬らせた、お前には知っていることを
洗いざらいに吐いてもらうぞ」
 静かな物言いだった。しかしそこに怒りの感情が孕んでいることを
ナキータは聴き逃さなかった。
「随分ご立腹の御様子ですわね。それこそ拷問でもしそうなほどに」
「それが御希望とあらばな」
 あざけるように言うナキータに対しバルダスはあくまでも冷静に答える。
不意にナキータは妖艶な笑みを浮かべた。
「でも残念その機会はお預けのようですわ」
「何?それはどういうことだ?」
「こういう事ですわ」
 突然ナキータの身体の周囲に淡くフォトンが輝き出した。
バルダスはこの淡いフォトンの輝きの意味を瞬時に理解する。
「この光...転送する気か」
 バルダスはそうはさせまいとテクニックを無効化したと同様に
転送も無効化しようとするが時すでに遅しだった。
「と、これはオマケですわ」
 転送の光に包まれながらナキータは指をパチンと鳴らす。
それと同時に白仮面の背後から胸にかけて氷柱が貫く。
「先ほどの仕返しですわ。オーッホホホホホ」
 しかし、氷柱に貫かれた白仮面は霧のように形を崩して消えていった。
「なっ!?」
「残念だがそれは幻だ、途中からすりかえさせてもらった
奴は今頃他に来ているお前たちの仲間を始末しにいっているだろう」
「―ッ!ーッ!!」
 転送されていくナキータは悔しそうに叫んでいたが
その声はバルダスには届きはしなかった。
「逃がした魚は大きいといったところか...」
 一人残ったバルダスはそう呟いた。
剣を収めその場から去ろうとしたときバルダスは上の階層から
禍々しいフォトンを感じて立ち止まる。
「どうやらまだ完全に逃がしたわけでもないようだな」
 バルダスは今度こそその場から立ち去った。
― 惑星ウォパル 海底遺跡 ―
 最下層でバルダス達がレギアスとマリアの模倣体と決着がついたころ
パンドラはハイラントに劣勢を強いられていた。
「オラオラオラッ!!さっさと全滅しちまいなッ!」
 敵のリーダー格らしき重装甲のキャストの両腕に持ったアサルトライフル
「アヴェンジャー」による濃密な弾幕にパンドラの戦闘班の
フルールとエールは攻めあぐねていた。
 遺跡の壁の影に隠れてフルールとエールは打開策を考えていた。
「あいつさえ倒せれば他はどうにかなりそうね」
「そうだね、このままだとグリフォン戦隊長が到着する前に全滅だもんね」
 姉であるフルールの意見に妹のエールは賛同する。
「エール、私がハンターになってガードスタンスを使い囮になるから、
あなたが隙をみて確実に仕留めなさい」
「でも、お姉ちゃんのガードスタンスは完全じゃないでしょ
当たり所が悪いと....」
 フルールのクラスはチャレンジャーという全てのクラスとそのスキルを
任意で使用することができる臨機応変型クラスであるが
欠点として全てのクラススキルを100%発揮することは出来ないクラスでもある。
 当然相手は熟練者であり不完全なフルールのガードスタンスなど
容易に撃ち抜けるのである。
「大丈夫よ致命傷ぐらいは避けるわ」
 だがエールは首を横にふるだけである。
「お姉ちゃんこういう時のためにプランBでしょ」
 エールの意見にフルールは目を見開くがすぐに冷静に言う。
「....危険な賭けよ、それでもやるの?」
「大丈夫、お姉ちゃんより体は丈夫なんだから!」
 胸を張って答えるエールにフルールは一瞬だけ笑いかけると
自らのクラスをテクターへと変化させ補助テクニックの
シフタとデバンドをエールにかける。
「3カウントでいくわよ」
「OK」
「3...2...1、GO!!」
 遺跡の影から弾かれるようにして飛び出したエールは
敵の真正面から向かっていく。
「そこに隠れていたのか真正面から向かってくるとは
余程蜂の巣になりたいらしいな!」
 当然敵に気付かれ迎撃を受ける。
雨霰のごとくフォトン弾がエールに向けられる。
「サ・ザン!」
 そこにフルールの援護の風テクニック、サ・ザンが発生し、
フォトン弾の大半の軌道をそらす。
 それでもそらしきれなかったフォトン弾は
エールがナックルの『ジャッジメントハーツ』で弾く。
 エールが敵の懐に入り込む。
「もらったよッ!!」
 エールの渾身の一撃が敵の胸に叩き込まれる。
敵の身体がぐらつく。
「やった!」
 エールが歓喜の声をあげるが、離れて見ていたフルールは
エールに叫ぶ。
「まだよ!逃げてッ!」
「え?」
 次の瞬間エールはアヴェンジャーの銃身で横凪ぎに殴られ吹き飛ばされた。
「エール!」
 フルールが吹き飛ばされてきたエールを受け止めるが
勢いを殺しきれずそのまま背後の遺跡に激突した。
「はあ、なんでどいつもこいつも同じことしか考えないかな~
遠距離攻撃しかしないから懐に入れば勝てるとかさ。
そんな弱点克服してるっての」
 エールの渾身の一撃で殴られた胸部装甲はヒビどころか
凹んですらいなかった。
 二挺のアヴェンジャーを倒れているフルールとエールに向ける。
引き金に指をかけたとき、ふと男は周りが妙に静かになったのを気付いた。
「もう殺し終わったのか?まあいいや、
これでジ・エンドだお嬢さん方。あの世でも仲良くしてな」
 特に気にもせず引き金を引こうとしたときだった―
「そうはさせないよ」
 この場にはいない第三者の声がしたと同時に引き金を引こうとしたとき
二挺アヴェンジャーの銃身が真っ二つに両断される。
「ッ!?」
 リーダー格の男性キャストあまりの一瞬の出来事に声もでなかった。
男は両断された武器を捨て予備の武装に切り替えた。
「どこだ!隠れてないで出てこい、この臆病者が!」
 男は辺りを見回すが、声の主らしき人影は何処にも見当たらない。
「出てこねぇならこっちから炙り出してやる!」
 男はそう言うと手当たり次第に銃を乱射した。
辺りの遺跡が次々と破壊されていく。
「うおおおおおおお!!くたばりやがれ!!チキン野郎!」
 男が叫んだ時だった。
「誰が、チキン野郎だって?」
「あん?」
 声をした方向を向くと目と鼻の先ほどの距離に
白装束を着た少年が右手を突き出して立っていた。
突き出された右手の先を見るとそこには自分の胸に
深々と突き刺さっている青い刀があった。
「がっ....!!?」
 男は膝をついた。自分が何をされたか理解もできずに。
理解ができないことを読み取ったのか少年は薄ら笑いを
浮かべながら諭すように話し出した。
「人はね、自分との圧倒的な実力差がある相手に遭遇するとね
その相手を認識するのを止めてしまうんだ。
 つまり『見えなく』じゃなく『見なく』なってしまうんだ。
だから正面からゆっくりと歩いてくる僕にも気づかなかった。
 君は僕のことを臆病者だのチキン野郎だの言ったけれど
最初に僕に恐れた時点で君のほうがよっぽど臆病者なんじゃないかな?
―まあ、もう聞こえてないだろうけど」
 少年は亡骸となった男性キャストの胸から刀を引き抜くと
そのまま容赦なく首を切り落とした。
「あと、君の自慢の装甲は僕にとっては紙以下だったよ」
 少年はそれだけを言うと壁に叩きつけられて気絶していた
フルールとエールに駆け寄る。
「おーい、大丈夫かい?」
「う、うーん...はっ!敵はッ!?」
 少年の呼び声にフルールが意識を取り戻すと同時に跳ね起きる。
辺り一面には惨殺されたハイラントの死体が転がっていた。
フルールたちを追い詰めたリーダー格のキャストも
首を落とされ倒されていた。
「こ、これは一体...」
 フルールは困惑していたが目の前にいる
少年が信じがたいがこの惨状を作ったということだけは理解した。
「助けてもらってありがとうございます。
申し訳ありませんが所属を教えてもらえませんか?」
「うーんそんなかたっ苦しいのは好きじゃないんだけどな~
ジョーカーって言えば分かるかな?」
「あなたが...」
 少年の一言に今度こそフルールは驚愕した。
レアとグリフォンが到着したのはそれから5分後の事だった。


  

 どうも皆さん、おはこんばんにちわ。
ヴィスです。
日があいて申し訳ありません。
リアルが多忙になる時期ですのでこれからもまた遅れるかもです。
 今回登場人物にスペシャルゲストとして
「ふる★える姉妹のPSO2ブログ」のふる★える様のキャラクターから
フルールさんとエールさんを拝借させてもらいました。
(勿論許可はいただいております)
この方のブログは主にPSO2の日常日記です。
更新率も高いので興味のおありの方はぜひリンクからとんで
観に行ってください。
 最近ゲームの方はモチベーションが上がらずあんまり楽しめて
いない感じです。
一番楽しかった時期はチムメンとわいわい一緒にやっていたころかな~
最近はアプデに次ぐアプデで正直詰め込み過ぎな感じすらします。
運営さん...もう少しペースを落としてもいいのよ?
では今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!


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オリジナルA・I・S  P・S「アトラス」

航海日誌 23 『新米アークスアレックスと近況報告』

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ふる☆える

こんばんはです♪
そして、大変お久しぶりでございます。
他の方が作られた物語の中で、
それも自分以外の手で描かれたふるえる姉妹を見るという、
大変貴重な経験をさせて頂いた事に感謝の気持ちを(*´∀`*)
今後も必要な時があればいつでも使ってあげてくださいね♪
あ、出演料(メメタ)は応相談でございます(笑)

2015年07月27日 22:44

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