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 「うー・・・」
 アレックスが目を覚ますと、そこは彼女の記憶にない薄暗い狭い部屋の中だった。
「どこ、ここ?ってあれ?動けない~」
 みると自身の身体はロープで完全に身動きを封じられていたのだ。
不意に部屋の外から声が聞こえてくる。
アレックスは息をじっと殺して耳を澄ませた。
「おいお前、あの眼帯バンダナラッピー野郎に手紙は送ったか?」
 野太い男の声が手下らしい相手とはんしてるようだ。
(眼帯バンダナラッピー?教官のこと?)
「へい、今頃あいつはびっくりしてるんじゃないですかね?」
「かもな、どれお嬢さんの様子でも見てみるか」
(やばっ・・!)
 咄嗟にアレックスは寝たふりをする。男が部屋の中に入ってくる。
「まだ、寝てるかちと薬をかがせすぎちまったかな?
まあいい、お嬢さんには何の恨みもないんだが
俺たちの小遣い稼ぎに付き合ってくれな。
恨むならあの鳥野郎を恨んでくれな?」
 そういって男は部屋から出て行った。
「いった・・・よね?」
 やり過ごしたアレックスはこうなった経緯を少しずつ思い出していた。
「ああ、メンちゃんとスレイとでラピケットに行ってただけなのになんで私だけ・・・」
 
 今から約数時間前のことであるー

 「へぇ~ここが噂のラピケット・・・なんていうか・・すごいね」
 目の前に大量のラッピーたちがきゅっきゅきゅっきゅ言ってる
様子を見てメンは若干引き気味でそう言った。
当然の反応だろうとスレイやアレックスは思った。
こんな光景を困惑しない人がいるはずがないと
「心なしか、前回来た時よりも増えてるわね・・・・・」
現に今回で既に経験済みのスレイが前回開催されたときよりも
増えたラッピーに当惑気味だ。
 しかし、そんな中に強者はいた。
「やー、かわいい~っ!」
 身をよじらせながら喜んでいるのが最近104部隊に入隊した
新人のミュウ=チャンだ。
 さっきからラッピーが目の前を通るたびに飛びつこうとして、
それをスレイが止めるの繰り返しだ。
「ミュウちゃん、すごいね・・・」
「あの子、大物になるわきっと」
 アレックスとメンがそんなことを話しているとー
「きゅっ!」
 スタンダードの見慣れた黄色の羽毛に左目に眼帯、頭にバンダナを
巻いたラッピーがキュッキュッと近づいてきた。
「だ、誰?」
 メンは一瞬警戒するが、アレックスには誰かは一瞬で見抜いていた。
「スネーク教官だ!『よく来たな、お前たち』だって」
 目の前のスネークラッピー(以後蛇ラッピー)は『正解だ』
とでもいうように大きくうなづいてみせた。
「あなたが、ラッピー語を理解できるって話は本当だったんだ」
 メンも少し驚いている様子だった。
そこにミュウに背中に抱き着かれて若干困った顔をした
フログがペタペタとやってきた。
「もふもふ~」
「ゲコゲコきゅっきゅっ」
フログが蛇ラッピーに何か訴えるが、蛇ラッピーは「きゅい」
とひとこというだけだった。
「なんていったの?」
メンがアレックスにこっそりと聞いた。
「『この子、降ろしてくれないですか?疲れます』
『そのままにしてろ、周りに迷惑がかかるから』だって」
「ああ、うんそのままがいいね」
「きゅい」
蛇ラッピーがフログのリュックサックから前回と同じように
ヘッドセットの入った巾着袋をとりだし中見をみんなに配る。
「これをつけろって」
 こくこくとうなずく、蛇ラッピーの前で
みんなはヘッドセットを着けた。
『みんな、きこえるな?』
 ヘッドセットから聴き慣れたスネークの声がした。
あいかわらず目の前の蛇ラッピーは翼をパタパタとさせて
きゅいきゅい言ってるだけだったが。
『よし、中に案内するはぐれるなよ?』
「あ、教官ちょっとお手洗いいってきてもいいですか?
さっきから我慢してたんで・・・」
 アレックスがもじもじしながら言う。
『まったく・・・右側の通路をまっすぐいけばトイレはある
早くいってこい』
スネークはあきれながらそう言った。
「すぐ戻りまーす」
かけあしでトイレへと向かったアレックスだった。

事件はその数分後に起こるー

<続く>




 みなさん、おはこんばんにちは。
ヴィスです。
今回は久々に自分の過去に書いた小説を見ながら
ちょっと思いついて思わず書いてみました。
相変わらず駄文脱字誤字が多いですけどね。
偉い人が言ってました。
真っ白い原稿用紙にとにかく思いついたものをかけ
気が付いたら原稿ができている。
なにも書かなきゃ真っ白なだけですもんね。
とにかく行動あるのみですね。
では短いですが今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!(゜ω゜>)

 海底遺跡でハイラントが奇襲をかけてきたと同時刻、
海上のウィスティリア号に新たな脅威が迫っていた....
― 惑星ウォパル 海上 ― 
「救護班急げ!重傷者の治療が最優先だ!」
「わかってますけど人員が足りないんですよ!」
「文句をたれてる暇があるな手を動かせ!手を!」
 次々と運び込まれる負傷者で艦内は騒然としていた。
「負傷者なおも増大!」
「大規模なダーカーの転移反応あり!このままでは探査部隊が囲まれます!」
「部隊を撤退させろ!作戦は中断する、人命救助が最優先だ!」
 これ以上は危険と判断したカリーニンは作戦中断の指示を告げる
しかし―
「...だめです、通信が妨害されています!」
「なんだと!?」
 この予想だにしない事態はさすがのカリーニンも驚いた。
(惑星から衛星軌道上への砲撃....中規模の艦隊による攻撃....
探査部隊への謎の部隊からの奇襲...そして通信妨害、これは...)
このことからカリーニンは1つの答えを導きだした。
「嵌められたか...」
「え?」
 カリーニンの呟きが聞こえていたのかオペレーターの1人が反応する。
「いや、気にしないでくれ老いぼれの独り言だ」
「はい!」
オペレーターは再び端末に向き合った。
カリーニンは深く椅子に座り直すと探査部隊の打開策を考え始めた。
「なぜ、皆に言わないんですか?」
 不意にかけられた声に思わず振り向く。
声の正体は副艦長のクァルタだった。
「なんのことだ?」
 当然なんのことかは察していたがわざと知らないふりをした。
「わかってらっしゃるんでしょ?私たちが嵌められたってことを」
「皆の不安を煽る必要はないと判断しただけだ」
「考えたくはないが部隊内にこちらの情報をまわしてる者がいる
下手にばらせば何をするかわからない、だから伏せたのでは?」
「………」
「図星と受け取っておきます」
 カリーニンはそれ以上口を開くことはなかった。
ドォォォンッ!
 艦に突然強い衝撃が走る
「被害状況を知らせろ!」
「艦底部に被弾!損傷軽微です!」
「海底に巨大な生体反応3!生体反応からエネルギー反応確認!攻撃、来ますっ!」
 再び艦が激しく揺れる
「生体反応の解析完了!バル・ロドスです!」
 オペレーターの報告にカリーニンは舌打ちをした。
「よりによってこんなときに厄介な奴等が来たな。迎撃しろ!」
「駄目です!艦の死角に入り込まれています!」
 それを聞いたカリーニンは苦虫を噛み潰したような顔をしてコンソールをダンッと叩く
「小賢しいやつらめ...」
「艦長、これ以上被害を出さないためにもこの場から撤退を提案します」
「駄目だ許可できん。今この場を離れればフジ達を失うかもしれん」
 クァルタの提案をカリーニンは斬って捨てる。
「戦況をよくお確かめください艦長。海底遺跡の周囲にはダーカーの大群に囲まれ
通信妨害で救助も困難、海中には大型海王種3体がこの艦を狙っています。
少数の人を救う為にあなたはこの艦のクルー達も危険にさらすつもりですか?」
「.....」
 クァルタの意見はもっともなものだった。
だが、カリーニンは敢えて沈黙を保っていた。
「黙っていては仕方ありません。今から作戦指揮は私が―」
 クァルタが最後まで言い切ろうとしたときだった。
オペレーターの1人が艦の異変に気づいて言う。
「艦長!艦の後部ハッチから水上ボートが二隻出撃しまいした!」
「何ですって!?一体誰が無断でそんなことを!」
 クァルタの疑問の答えはすぐに出ることになる。
「ボートから通信です」
「繋げ」
 オペレーターはすぐさま実行に移した。
通信してきた相手は戦闘班副隊長コーラルだった。
「コーラルからウィスティリア1へ、艦長すまねぇなあのウナギ共をぶったおす
ためにボートをちょっくら拝借させてもらうぜ。止めても無駄だからな
あたしたちはやられて黙ってるような奴らじゃないのはわかってるだろ?」
 コーラルの勝手な物言いにクァルタがコンソールを叩き激昂する。
「なにを考えてるんですかあなたたちは!すぐに帰還しなさい!
勝手な行動をして部隊全体を危険にさらすつもりですか!!
この状況をわかっててそんな行動に出てるんですか!?」
「わかってないのはあんただぜ副艦長さん」
「なっ」
 クァルタの怒声をものともしないコーラルは呆れたように答えた。
「あたしら第104独立遊撃隊はな、例えどんな状況だろうと決して仲間は見捨てない
そんなフジ(あいつ)の志のもとに集まった部隊なんだよ。
まあ、あんたみたいに軍人気質に凝り固まった考えじゃ理解できないだろうけどな」
「くっ....」
 今度はクァルタが黙る番だった。
それを見たカリーニンは笑いながらクァルタに向かって言う。
「ガハハハハハ!ま、そういうことだクァルタ副長。今のこいつらを止めることは
艦長の俺どころか隊長であるフジですら無理だろうな」
 そして今度はコーラルの方に言う。
「これより艦付近にいるバル・ロドス三体を討伐作戦を発令する
作戦命は『ポール&ラインフィッシング』だ。思う存分暴れてこい!」
「了解だぜ艦長、そうこなくちゃな!」
 その言葉を最後に通信は切られた。
「なにもできないというのがこんなにも歯痒いものだとはな...」
 カリーニンは誰にも聞こえない声でそう呟いた。


 

 どうもみなさん、おはこんばんにちは。
ヴィスです。
 まずは生存報告次いでに一言、
長い間待たせてすみませんでした(アレ?マエモイッタヨネ?
正直に言います、最近小説を書く気力が上がりませんでした。
今月からは頑張っていきたいと思いますので、
まだ見てくれてるひとはよろしくお願いいたします。
 今回作戦命でポール&ラインフィッシングは一本釣りの
英語訳です。PSO2をしてる人ならバルロドスとこれは
切っても切り離せない関係でしょう。
 ゲーム内の報告もしないとなー
では今回は短めですがこの辺で
ほんじゃ、またな!

2015-02-24-143355.jpg
分類 機動戦艦
艦級 アンタレス級
所属 第三番調査船団ソーン第104独立遊撃部隊(旗艦)
開発 GRM テラノワークス ヨウメイ クバラ 共同開発
全長 約1500m
全幅 約650m
武装
2連装式高フォトン収束火線砲x6 単装リニアカノンx8
艦橋後方ミサイルx12(対空ミサイル迎撃専用)
艦尾大型ミサイル発射管x24(対艦ミサイル 対空防御ミサイル
大気圏内用ミサイル 榴散弾ミサイル)
強化型フォトンシールド
フォトンバスターキャノンx2
艦長 カリーニン大佐
  
 ウィスティリア号の強化プランの1つ
もともと輸送艦であったウィスティリア号を完全に戦闘用に考えられたもの。
絶大な威力を持つがチャージに時間のかかるハイパーフォトンブラスターキャノンを
撤去し代わりに威力は下がるがチャージが短く連射がきくフォトンバスターキャノンに、
その他の武装はより強力なものに変更されている。
武装強化の過程で外見の大きな変化と艦全体が大型化されているのも特徴である。
これにより単艦で一個艦隊に匹敵する火力を持つことになった。
さらに最新型のフォトンシールドや迎撃システムが装備されており、
ウィスティリア号の弱点だった防御力の低さを完全に克服している。
戦闘面に特化しているが輸送艦としての機能は特には下がっておらず
全体的な性能面でみればもとの艦より大幅に強化されている。
 しかし、ある事件の決戦前で時間が無かったのと莫大なコストと
現状の艦でも十分強力という理由で本プランは白紙へと戻されている。


 どうも皆さん、おはこんばんにちは。
ヴィスです。
いつになったら本編を書くんだよ!って言われそうなほど
待たせてる気がします(´·ω·`)
もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
 えーと今回はウィスティリア号の強化プランってことで
絵を書いて見ました。残念ながら本編のほうでは
没となってしまったのでもったいないからあげてみました。
ウィスティリア号の原形ねぇよって意見は受け付けませんので悪しからず。
艦に104って数字描いてますけど今思えばPSO2の世界の文字で
描けば良かったと若干後悔...
では次回また会いましょう。  
ほんじゃ、待ったな~

 

どうもみなさん、おはこんばんにちわ。
ヴィスです。
今日は特にゲームの近況報告とかじゃなくただの独り言です。
いや〜このブログも気づけばもう1年たちましたね〜
一年間が短いく感じるのは歳のせいかなとも思いつつ
よくこれだけ長く出来たなと自分を褒めています。
まあ、更新に日が空くこともしばしばですがね(笑)
それでも続けることに意味があると私は思っています。
だって続けていなければこうして観に来てくださる方も
いませんもの。
改めて観に来てくれている皆様に感謝をm(_ _)m
そしてできればこのブログを終わる時まで生暖かい目で
見守ってやってください。
次回は近況報告か小説かな?
それでは今回はこの辺で
ほんじゃ、またな!

2015-07-27-132159.jpg
ウォルガーダ VS A・I・S
 どうも皆さん、おはこんばんにちわ。
ヴィスです。
はい、まさかの連投です。
場面的には市民がウォルガーダに襲われそうそうになったところを
颯爽と現れたA・I・Sが肘うちで殴り飛ばすといったところでしょうか。
てか、いまいち絵が伝わりずらいかな...
これ、本当は挿絵候補でしたが、諸事情によりボツりました。
まあ、こんな下手な絵を載せたところでって話ですが。
では今回はこの辺で、
ほんじゃ、またな!